フィンランド マリン首相が辞表提出 総選挙で与党敗れる

北欧フィンランドで最年少で首相に就任し注目されていたマリン首相が総選挙で与党が敗れたことを受け、6日、辞表を提出しました。

フィンランドでは、2日に総選挙が行われました。
▽中道右派の「国民連合」が48議席、
▽次いで右派の「フィン人党」が46議席となり、
▽37歳のマリン首相率いる中道左派の「社会民主党」は43議席と伸び悩み、第1党の座を失いました。

地元メディアなどによりますと、総選挙の結果を受けてマリン首相は「もう少し落ち着いた生活を送りたい」と話していたということです。

フィンランドの首相府によりますと、マリン首相は6日、ニーニスト大統領に辞表を提出し受理されました。

今後、第1党となった「国民連合」を中心とする連立交渉を経て新しい首相が選ばれる見通しですが、マリン首相はそれまでの間、職務を続けるということです。

マリン首相は2019年、フィンランドでは最年少の34歳で首相に就任し、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、NATO=北大西洋条約機構への加盟を実現させましたが、福祉政策の強化が財政の悪化を招いたとも指摘され続投に必要な支持を得られませんでした。