中国海軍 与那国島と台湾の間 沖縄本島と宮古島の間を通過

防衛省は6日、中国海軍のフリゲート艦1隻が沖縄の与那国島と台湾の間を通過し、尖閣諸島の魚釣島の西の海域を北上するとともに、情報収集艦が沖縄本島と宮古島の間の海域を通過したと発表しました。

発表によりますと、このフリゲート艦は4月3日に別のミサイル駆逐艦とともに沖縄本島と宮古島の間の海域を通過して東シナ海から太平洋に進出していました。

ミサイル駆逐艦は4日にかけて先島諸島周辺を回るように航行していますが、このフリゲート艦も5日午後10時ごろに与那国島の南80キロの海域で確認されたあと、島と台湾との間の海域を北上し、6日には魚釣島の西およそ80キロの海域を北に進み、先島諸島を回るように航行した形です。

一方、5日午後11時ごろ、久米島の西およそ60キロの海域で中国海軍の情報収集艦1隻が確認され、その後、この艦艇は沖縄本島と宮古島の間の海域を抜けて、太平洋に出ました。

防衛省・自衛隊は、いずれの艦艇にも那覇航空基地所属のP3C哨戒機などを出して、警戒監視と情報収集を行いました。