明治神宮外苑再開発 事業者に具体的対応策と実施を要請 東京都
明治神宮外苑の再開発について、東京都は「多くの都民の理解や共感を得られていない」などとして、事業者に対し、早急に具体的な対応策を示し、実施するよう要請しました。都が事業者に対し、こうした要請を行うのは2回目です。
東京 新宿区などにまたがる明治神宮外苑の再開発では、事業者が神宮球場や秩父宮ラグビー場などを建て替える計画となっていて、先月下旬から工事が始まっています。
この再開発をめぐっては、周辺の樹木が伐採などの対象となっていて、住民などから反対の声もあがっています。
こうした中、再開発事業を認可した都は、6日、事業者の代表者に都民の共感と参画を得ながら進めるよう求める要請文を都庁で手渡しました。
都が、神宮外苑の再開発をめぐり事業者に対し、こうした要請を行うのは、去年5月に続いて、2回目です。
文書では「去年5月の要請に対し、市民参加型の植樹イベントや献木による植樹なども予定しているとのことだが、具体的な取り組み内容や実施時期などが示されていない。また、情報発信について、イチョウ並木の保全や緑を増やす取り組みなどが十分伝わっていない。神宮外苑地区でまちづくりを進める意義や理念が、多くの都民の理解や共感を得られていないことが大きな問題だ」としています。
そのうえで、都は早急に具体的な対応策を示すとともに、主体的に実施するよう求めました。