びんずる尊者があった善光寺の本堂の中には「諸事情により本日びんずる尊者はお参りできません」という紙がはられ、像が置かれていた高さ1メートル余りの台には近づけないようになっていました。
また、本堂の中には複数の警察官がいて、木像が置かれていた台やその周辺の写真を撮るなどして調べていました。
善光寺には5日も多くの参拝者が訪れていますが、境内には多くの報道陣も取材に来ていました。

長野 善光寺から盗まれた「びんずる尊者」松本市内で見つかる
5日朝、長野市の善光寺にある「びんずる尊者」の木像が本堂から盗まれていたことがわかりました。その後、木像は長野県松本市内で見つかったということで、警察は窃盗事件として詳しい状況を調べています。
警察によりますと、5日午前8時ごろ、長野市の善光寺にある釈迦の弟子の「びんずる尊者」の木像がなくなったと、善光寺の関係者から警察に通報がありました。
像は通常ある本堂の台の上からなくなっていて、警察は窃盗事件として捜査していましたが、捜査関係者によりますと「びんずる尊者」はその後、長野県松本市内で見つかったということです。
警察は窃盗事件として詳しい状況を調べています。
「びんずる尊者」は1メートルほどの座像で、300年以上前につくられたとされ、本堂に入ってすぐの場所に置かれています。
体をなでたしゃもじでごはんを食べると、その年1年、病気やけががないとされ、毎年1月にはこの木像を善光寺の本堂で引き回して1年の無病息災を祈る、恒例の「びんずる廻し」が行われています。
参拝に訪れた男の子は「盗まれたと聞いて残念な気持ちです。仏様に対して無礼だと思います」と話していました。
参拝した男性は「日本人として仏像は心のよりどころだと思っています。盗むなんてとんでもないことです」と話していました。
参拝した男性は「日本人として仏像は心のよりどころだと思っています。盗むなんてとんでもないことです」と話していました。