林外相 EU上級代表と会談 ロシアへの制裁などで引き続き連携へ

ベルギーを訪れている林外務大臣は、EU=ヨーロッパ連合のボレル上級代表と会談し、ウクライナ情勢への対応をめぐり、ロシアへの制裁とウクライナ支援などで引き続き連携することで一致しました。

林外務大臣はNATO=北大西洋条約機構と日本などのパートナー国による外相会合に出席するため、日本時間の4日午後、ベルギーに到着し、EUの外相にあたるボレル上級代表と食事をともにしながらおよそ45分間会談しました。

この中で、林大臣は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くため基本的な価値を共有する重要なパートナーのEUと緊密に協力したい」と述べました。

そのうえで、両氏はウクライナ情勢への対応をめぐりロシアへの制裁とウクライナ支援などで、引き続き連携することで一致しました。

また、林大臣はEUが続ける日本産食品に対する輸入規制の早期撤廃に向け、協力を求めました。

林大臣はこれに先立ち、ベルギーのラビブ外相とも会談し、ウクライナ情勢などで中立的な立場を取る国が少なくないとされる「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国への働きかけを強化する必要があるという認識を共有しました。