千葉 房総半島の海岸に再び7頭のイルカ 死んでいるのを確認

3日に30頭余りのイルカが打ち上げられているのが見つかった、千葉県の房総半島の海岸で、4日もイルカ7頭が死んでいるのが確認されました。今後、研究グループが死因などについて詳しく調べることにしています。

千葉県一宮町から、いすみ市にかけての海岸では、3日、32頭のイルカが打ち上げられて、2頭が死に、残るイルカは沖合に帰されました。

一宮町によりますと、この海岸では4日も朝から夕方にかけて、合わせて7頭のイルカが打ち上げられ、死んでいるのが確認されたということです。

4日午後、海岸には弱って波打ち際に漂うイルカもいて、サーフィンに訪れた人たちが手で押して沖に戻そうとしていました。

死んでいたイルカのうち6頭については、海の哺乳類の生態に詳しい国立科学博物館の田島木綿子研究主幹らの研究グループが回収し、今後、死因などを調べることにしています。

田島研究主幹は「解剖して原因を解明したい。明らかに内臓に病気がある場合を除けば、結果が出るまで2、3か月はかかると思う」と話していました。

そのうえで「過去の事例では温かい海域を好む生物が、冷たい海域に入って低体温症のようになり、弱って打ち上げられるケースがあったが、今回も同じかはまだ分からず、解明していきたい」としています。