ゼレンスキー大統領「全領土を取り返す」ブチャなど奪還1年

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、東部の激戦地バフムトやその周辺で一進一退の攻防が続いているとみられます。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアからブチャなどキーウ州の全域を奪還して2日で1年になると強調したうえで、「すべての領土を取り返す」と決意を新たにしました。

ウクライナ東部の激戦地バフムトの戦況について、ウクライナのマリャル国防次官は2日、SNSで「依然として厳しい」としたうえで、ロシア側が民間軍事会社ワグネルの戦闘員だけでなく、精鋭とされる空てい部隊も投入しようとしているとしました。

そのうえで、ウクライナは困難な状況だが適切に軍事的決定や段階を踏んでいるとしています。

こうした中、ゼレンスキー大統領は2日に公開した動画の中で、2日がロシアからブチャなどキーウ州の全域を奪還して1年となる日だとしたうえで「最後の占領者が去るか殺される日は来る。ウクライナはすべての領土を取り返す」と述べ、ロシアに支配されている東部や南部の領土を奪還する姿勢を改めて示しました。

そして「ロシアは敗北しなければならない。今後1週間が、われわれの勝利に向けて特に重要だ」として、近く攻勢を強める計画を準備していると強調しました。