ことしの入社式 対面で行う企業や団体が8割余 民間調査

コロナ禍の行動制限が緩和され、入社式を対面に戻す動きが広がっています。
ことしの入社式を対面で行う企業や団体の割合は、去年よりさらに増えて、全体の8割余りに上るという民間の調査結果がまとまりました。

この調査は、就職情報会社の「学情」がことし2月下旬、企業や団体の人事担当者を対象にインターネットで行い、612人から回答を得ました。

それによりますと、ことしの入社式を、オンラインではなく、新入社員を会場に集めて「リアルで実施する」と答えた割合は、去年より14ポイント増え、全体の81.2%に上りました。

理由としては、「入社した実感を得てほしい」とか、「社内での人間関係を早く築いてもらうため」といった声が多かったということです。

さらに、こうした企業などのうち、参加人数など式典の規模を「コロナ前と同規模」とする割合は、9割を超えています。

ただ、入社式でマスク着用を求める予定の企業が半数に上り、感染対策への配慮も伺えます。

調査を担当した定絵里加サブマネージャーは「リモートワークを中心とする会社でも基本的な人間関係はリアルで築く場合が多く、新型コロナ前の状況にほぼ戻ってきている。今後は目的に応じたリアルとオンラインの使い分けが、企業の間でさらに広がっていくと思う」と話しています。