台湾 蔡総統 グアテマラ大統領と首脳会談 外交関係強化を確認

中米で台湾と外交関係を断絶して中国と国交を結ぶ国が増えるなか、台湾の蔡英文総統がグアテマラを訪問してジャマテイ大統領と首脳会談を行い、外交関係の維持と強化を確認しました。

台湾の蔡英文総統は日本時間の1日、中米のグアテマラを訪問し、ジャマテイ大統領と首脳会談を行ったあと、共同記者発表に臨みました。

初めに、ジャマテイ大統領が「グアテマラは、平和を尊ぶ国として、台湾の主権と領土の一体性を尊重する揺るぎない立場を改めて表明する。グアテマラと台湾の国交は強固で破壊できない」と述べました。

これに対し、蔡総統は「グアテマラが台湾を支持していることに感謝する」としたうえで、「台湾とグアテマラが固い基礎の上で引き続き手を携え、ウィンウィンの関係で発展に向けて努力していくことを期待する」と述べ、双方は、外交関係の維持と強化を確認しました。

中米・カリブ海地域には、台湾と外交関係を持つ国が少なくありませんが、2016年に蔡総統が就任してからは台湾を国際社会で孤立させようという中国の圧力が一層強くなり、台湾と断交する国が増えています。

先月26日には、グアテマラの隣国のホンジュラスが台湾と外交関係を絶って中国と国交を結んだばかりで、蔡総統は、グアテマラのあとベリーズも訪問して、関係のつなぎとめを図ります。