北朝鮮 “衛星打ち上げの跳躍台整えられた” 関係国が動向注視

北朝鮮のメディアは、「各種の実用衛星を打ち上げられる跳躍台が整えられた」と伝え、人工衛星の打ち上げに向けた準備を進めていると強調しました。北朝鮮は「今月までに軍事偵察衛星の準備を終える」と予告していて、関係国は動向を注視しています。

1日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、国家宇宙開発局の創立から1日で10年になるとして宇宙開発の事業などについて伝えました。

このなかでは「より現代的な衛星管制総合指揮所が立派に建設され、各種の実用衛星を打ち上げられる、しっかりとした跳躍台が整えられた」として人工衛星の打ち上げに向けた準備を進めていると強調しました。

キム・ジョンウン(金正恩)総書記は去年3月、北西部トンチャンリ(東倉里)にある「ソヘ(西海)衛星発射場」を視察し、軍事偵察衛星などを「大型運搬ロケット」で打ち上げられるよう、施設の改修や拡張を指示していました。

北朝鮮は、「ソヘ発射場」から2012年と2016年に「人工衛星の打ち上げ」と称して、事実上の長距離弾道ミサイルを発射しました。

国家宇宙開発局は「今月までに軍事偵察衛星1号機の準備を終える」と去年12月に予告していて、北朝鮮が同じような形で弾道ミサイルを発射する可能性もあり、関係国は動向を注視しています。