学校でのマスク着用 きょうから原則不要 感染対策の考え方変更

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、5月8日に「5類」に移行するのを前に、学校現場では4月1日からマスクの着用が原則、不要となるなど、感染対策の考え方が変わります。

文部科学省が示した新しい考え方では、授業や行事などの教育活動では児童や生徒、教職員に対してマスクの着用を求めないことを基本とし、学校などがマスクの着脱を強制することがないよう求めています。

一方、登下校時に混雑した電車などに乗る場合や、校外学習で医療機関、高齢者施設などを訪問する場合は、マスクの着用が推奨されるとしています。

また学習活動のうち、対面形式のグループワークや、一斉に大きな声で話す活動、実験や観察、合唱や調理実習などは感染リスクが比較的高いとして、十分な換気を行うなど一定の感染対策を行うことが望ましいとし、部活動でもそうした場面があるときには同様の対応を求めています。

このほか、入学式や運動会、文化祭などの行事について、参加人数を制限したり、時間を短縮したりする必要はなく、給食の際も適切な対策を行えば「黙食」は必要ないとしています。

文部科学省は、「5類」に移行する5月8日以降の感染対策については改めて検討したうえで、4月中にも示す方針です。