“110番通報を映像で” きょうから本格的導入 警察庁

110番通報をした人から、スマートフォンなどを通じて事件や事故の現場の映像を送ってもらうシステムについて、警察庁は4月1日から全国で本格的に導入します。

110番通報をした人からスマートフォンやタブレット端末のカメラ機能を使って事件や事故、災害の現場の映像を送ってもらうシステムは、去年10月から全国の警察で試験的に運用されてきました。

警察庁によりますと、ことし2月末までに受け取った映像や画像は2293件で、
▽通報時のリアルタイムな映像は262件、画像は383件で
▽通報前に撮影した映像が139件、画像が1509件でした。

内容別では
▽認知症や迷子などの保護・救護が1107件
▽不審者や不審車両などの情報が414件
▽事故などの交通関係の情報が374件で、
中には駐車中の車からガソリンを盗もうとした容疑者を撮影して通報の際に画像を送り、早期の逮捕につなげたほか、行方不明の小学生の写真を母親が提供し、すみやかな発見につなげたケースもあったということです。

こうした効果を踏まえ、警察庁はシステムを4月1日から本格的に導入することにしていて、事件・事故の早期解決や迅速な初動捜査を図りながら通報者の負担を減らしていきたいとしています。