新東名高速に自動運転専用レーン 埼玉にドローン航路設定計画

デジタル社会のインフラ整備として、政府は令和6年度から新東名高速道路の一部区間に自動運転の専用レーンを設けるほか、埼玉県の上空に配送用などのドローンが行き来するための航路を設定する計画を明らかにしました。

総理大臣官邸では、岸田総理大臣や関係閣僚らが出席し「デジタル田園都市国家構想実現会議」が開かれました。

この中で岸田総理大臣は、デジタル社会のインフラ整備として、自動運転の専用レーンを高速道路に設けるほか、ドローンが行き来する空の航路を設定する取り組みを令和6年度から始める考えを示し、西村経済産業大臣に具体化を指示しました。

これについて、西村大臣は今後、経済産業省として、新東名高速道路の駿河湾沼津から浜松のおよそ100キロの区間に自動運転の専用レーンを設け、自動運転トラックの運行を実現することや、埼玉県内の秩父周辺の上空にドローンが行き来するための150キロ以上の航路を設定し、送電線の保守点検や荷物の配送などにあたる計画を検討すると説明しました。

岸田総理大臣は「デジタル実装の前提となるインフラ整備や、国土形成を強力に推進する。政府一丸で『デジタル田園都市国家構想』の実現に向けて、取り組みを進めてほしい」と述べました。