パリ五輪 ロシアとベラルーシの選手の参加 7月以降に判断 IOC

IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長は、ウクライナへの軍事侵攻によって国際大会から除外されているロシアとベラルーシの選手の来年夏のパリオリンピックへの参加を認めるかどうかの判断は、ことし7月以降になるとする考えを示しました。

バッハ会長は30日、スイスで3日間開かれたIOC理事会の総括として会見しました。

この中で、軍事侵攻を理由に多くの競技で国際大会から除外されているロシアとその同盟関係にあるベラルーシの選手について、来年夏のパリオリンピックへの出場を認めるかどうか判断する時期に言及し、「大会の1年前以降になることは明らかだ」と話し、ことし7月26日の開幕1年前を過ぎてから判断する考えを示しました。

また、両国の国際大会への復帰について、国や地域を代表しない「中立」の立場と認められる個人の選手に限り、団体競技での出場や軍の関係者の出場を認めないなどとする条件を28日に国際競技連盟に勧告したことに対し、一部の政府から批判が出ていることについては「スポーツの自律性を尊重しないことは嘆かわしいことだ。政府が、どの選手が出場できるかどうかを決めたらスポーツの世界の終わりだ」と反論しました。