東京辰巳国際水泳場 閉館で式典 アイスアリーナに改修へ

競泳の国際大会など数多くの大会が開かれてきた東京辰巳国際水泳場がアイスアリーナに改修されるため閉館することになり、式典が行われました。

東京 江東区にある東京辰巳国際水泳場は平成5年8月に開業し、競泳を中心に数多くの大会が開かれ、『水泳の聖地』とも言われてきました。

しかし、近くにある、おととしの東京オリンピック・パラリンピックの競技会場となった東京アクアティクスセンターが4月から一般開業することになり、水泳場はアイスアリーナに改修されることになりました。

31日の閉館を前に行われた式典には、アテネと北京の2つのオリンピックの平泳ぎで2種目2連覇の偉業を達成した東京都水泳協会の北島康介会長や日本水泳連盟などの関係者が出席しました。

あいさつで北島会長は、この水泳場で2008年に当時の世界記録を出したことを振り返り、「自分も記録を出して、いい思い出もたくさん詰まった場所だが、選手たちの悔し涙やうれし涙、たくさんの汗が詰まっている。改めてさみしさを感じる」と話し、閉館を惜しみました。

会場では、一般の利用者から寄せられた思い出や感謝のメッセージも読み上げられました。

終了後、北島会長は今後、競泳などの多くの大会が東京アクアティクスセンターで行われることについて「選手たちには過去の成功や結果にとらわれずにチャレンジしてほしいし、またドラマが生まれてくれれば」と期待していました。

改修後のアイスアリーナは、令和7年の秋に開業する予定だということです。