五輪汚職事件 出版大手元担当室長 初公判で起訴内容認める

東京オリンピック・パラリンピック大会をめぐる汚職事件で、大会のスポンサー選定で便宜を受けたことへの謝礼などとして、組織委員会の元理事側におよそ6900万円の賄賂を渡した罪に問われている出版大手KADOKAWAの元担当室長の初公判が開かれ、「間違いありません」と起訴された内容を認めました。

出版大手KADOKAWAで東京大会の担当室長だった馬庭教二被告(63)は、大会のスポンサー選定に関して便宜を図ってもらう見返りとして、組織委員会の元理事、高橋治之被告(78)に対し、元理事の知人を通じておよそ6900万円の賄賂を渡した罪に問われています。

東京地方裁判所で開かれた30日の初公判で、馬庭元室長は「間違いありません」と述べて、起訴された内容を認めました。

検察は冒頭陳述で「高橋元理事の指示を受けた知人から、スポンサー選定の見返りとして1億円を支払うよう求められ、このことを角川歴彦元会長に伝えると、元会長は『俺は早く決めて早く発表したいんだ』と話し、了承した」と述べました。

また、「元理事側に支払うことが贈賄罪などに該当するリスクがあるという法務部の指摘を踏まえ、改めて元会長に判断を仰いだ際にも、『ちゃんとうまくやれよ』などと言われていた」と明らかにしました。

このほか、会社関係者が角川元会長について「法律を超えた存在だった」と話した調書も読み上げられました。

元会長の裁判はまだ始まっていませんが、去年10月、起訴されたときには「汚職に関与したことなど一切ありません」とするコメントを発表しています。