「校長先生の卒業式」生徒たちがサプライズで祝う 栃木

栃木県那須塩原市の中学校で、この春、定年退職する校長の門出を祝おうと、生徒たちがサプライズで準備した「校長先生の卒業式」が行われました。

この催しが行われたのは那須塩原市にある三島中学校で、教職員の離任式の最後に生徒から「ちょっと待った」の声がかかったのを合図に、この春、定年退職する小泉秀夫校長のために準備された「卒業式」が始まりました。

式では、生徒会長が小泉校長に特製の卒業証書を手渡し、「コロナ禍の中、楽しく学校生活を送れたのは校長先生のおかげです」と感謝のことばを伝えていました。

そして、1年生から卒業した3年生までおよそ600人の生徒たちがマスクを付けて「旅立ちの日に」を合唱し、校長の門出を祝っていました。

小泉校長は、学校生活や部活動の様子などを伝える「学校だより」の記事をみずから書くなど、コロナ禍でも生徒たちの学校生活が少しでも充実するように積極的に校内での活動に取り組んでいたということです。

生徒会長の男子生徒は「いつも僕たちを支えてくれた校長先生のために、生徒一丸のサプライズが成功してうれしかったです」と話していました。
小泉校長は「生徒たちに突然、卒業式をしてもらい今までで一番驚き、一番うれしい、あたたかい式でした」と話していました。