
北朝鮮の工作員と接触か 韓国最大の労働組合幹部ら逮捕
韓国国内最大の労働組合の幹部らが、北朝鮮の工作員と接触したとして逮捕されました。幹部らは工作員から、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権の方針に反対することなどを要求されていたということで、当局が労働組合と北朝鮮のつながりなど実態解明を進める方針です。
韓国メディアによりますと、逮捕されたのは、組合員が100万人を超える韓国国内最大の労働組合の全国組織「民主労総」の局長ら幹部や元幹部4人です。
2017年から去年にかけて、北朝鮮の朝鮮労働党傘下の機関の工作員と接触した国家保安法違反の疑いが持たれています。
この幹部らは工作員から、アメリカとの関係を重視するユン・ソンニョル政権の方針に、労働組合として反対することなどを要求されていたということです。
「民主労総」はこれまで、大規模なデモやストライキを主導するなどして、ユン政権の政策に反発してきました。
これに対してユン大統領は「不法行為だ」として、ストライキをやめるよう命令を出すなど、厳しい姿勢で臨んできました。
今回の逮捕容疑をめぐって警察や、情報機関の国家情報院が、労働組合に関連する地下組織などを強制捜査していて、労働組合と北朝鮮のつながりなど実態解明を進める方針です。