病気や障害ある子どもの母親が銀座にお出かけ“自分の時間を”

「“○○ちゃんママ”ではなく、1人の女性としての時間を過ごしてほしい」

病気や障害のある子どもを育てる母親たちに、自分の時間を過ごしてもらおうという催しが今月26日、東京・銀座で開かれました。

看護や介護の負担抱える母親たちを1人の「女性」に

この催しは、病気や障害のある子どもたちの外出支援を行う、当事者や医師などでつくるグループが企画したもので、今回初めて、子どもの看護や介護で負担が大きいとされる「母親」を対象に行われました。

会場として用意された東京・銀座のバラ専門店には、5人の女性が集まりました。
主催者から「“○○ちゃんママ”ではなく名前で呼び合い、1人の女性としての時間を過ごしてほしい」と呼びかけられたあと、女性たちは、食用のバラでつくられたノンアルコールのカクテルで乾杯しました。

その後1人ずつ、プロのメーキャップアーティストに日頃のメークの悩みを相談するなどしながら、ふだんとは違う髪型やメークを施してもらいました。
それぞれのヘアメークが終わるたびに、女性たちは「きれい」「かわいい」などと声を掛け合い、バラの香りが漂う会場で会話や写真撮影を楽しんでいました。

催しに参加した難病の子どもを育てる30代の女性は「子どもとのお出かけではいつもエレベーターを探さないといけないので、ハイヒールを履いて地下鉄の階段を駆け上がったとき、とてもうれしく感じました。“自分を大切にしてね”と声をかけてもらい、バラがきれいだね、とか、メークや髪型がかわいい、とか子どもとは関係のない会話を楽しむこともできてとてもよかったです」と話していました。
催しを主催した「東京おでかけプロジェクト」発起人の中嶋弓子さんは「子どもを置いてお出かけすることに罪悪感を持つ方もいましたが、催しに参加して、自分をいたわる時間も大事だとわかったと涙ながらに話してくれました。少人数でも丁寧に、お子さんや家族がお出かけするきっかけや、保護者がリフレッシュできる時間をたくさん作っていきたい」と話していました。

このグループでは今後、父親向けの催しも企画することにしています。