藤浪晋太郎 オープン戦6回2失点 開幕2戦目で打者大谷と対戦へ

大リーグ、アスレティックスの藤浪晋太郎投手は25日、ブルワーズとのオープン戦に先発して6回を2失点に抑え、開幕前最後の登板を終えました。藤浪投手は来月1日に大谷翔平選手が所属するエンジェルス戦で大リーグ初登板を迎えます。

プロ野球の阪神からアスレティックスに移籍した藤浪投手は、ここまで順調に調整を進め25日、アリゾナ州メサで行われたブルワーズとのオープン戦に先発しました。

藤浪投手は3回まで無失点に抑えましたが、4回はコントロールを乱し、2つのフォアボールとワイルドピッチでノーアウト二塁三塁とされると、この回2つ目のワイルドピッチで1点を失いました。

その後、フォアボールを出して一塁三塁となり、5番バッターをダブルプレーに打ち取った間に三塁ランナーがかえり、2点目を奪われました。

5回と6回はいずれも三者凡退に抑えてマウンドを降りました。

藤浪投手のオープン戦最後の登板は、6イニングで90球を投げてヒットは打たれませんでしたが、2失点でした。

先発投手の役割は果たした一方、フォアボール4つにデッドボール1つ、さらに3つのワイルドピッチも記録し、コントロールに課題を残しました。

アスレティックスは藤浪投手の大リーグ初登板について、開幕2試合目となる来月1日のエンジェルス戦になると発表し、バッターの大谷選手と対戦する見通しになりました。

藤浪選手は先月28日のオープン戦初登板の際に大谷選手と投げ合いましたが、このときは大谷選手がピッチャーに専念していたため、対戦はありませんでした。

今月30日の開幕戦で投打同時出場することになっている大谷選手は、1日空いた来月1日の試合は指名打者で出場する予定で、シーズン開幕直後に同学年の2人による注目の対戦が実現する見通しとなりました。

藤浪「大谷抑えられるよう頑張る」

オープン戦最後の登板を終えた藤浪投手は「4回がなければ言うことなかったが、全体的にはよかったと思う。自分の悪い癖というか、体が開いて上半身が突っ込んでしまった。修正できたのはよかった」と振り返りました。

そのうえで、中6日で迎える大リーグ初登板に向けて「その場で投げられる喜びを感じながら、思い切って勝負したい。マウンドで堂々と投げられるように技術を固めて、1週間しっかりとよい練習ができれば」と意気込みました。

そして大谷選手との対戦については「抑えるに越したことはないが、仮に打たれてもチームが勝てばいい。それでも楽しみにしてくださる日本の皆さんもいると思うので、できるだけ抑えられるように一生懸命頑張りたい」と話していました。