チェコ下院議長が訪問団率いて台湾に 過去最大規模
チェコ議会下院の議長が過去最大規模の訪問団を率いて、25日に台湾を訪れました。チェコは、中国と国交を結んでいますが、近年、台湾への傾斜を強めています。
チェコ議会下院のアダモバ議長は、25日夕方、チェコ空軍が運用する専用機で台北市内の空港に降り立ちました。
チェコの議員や政府機関の幹部、それに経済界などからあわせて150人以上が同行し、台湾への訪問団としては過去最大規模だということです。
台湾側は、游錫※コン立法院長や呉※ショウ燮外交部長らが出迎えました。
アダモバ議長は、今月29日までの滞在中、蔡英文総統らと会談し、立法院で演説を行うことにしています。
また、チェコと台湾の経済協力を話し合う会議への出席なども予定していて、空港で記者団に対し「チェコと台湾は民主主義や自由などの価値を共有している。半導体などの分野で協力を深めたい」と述べました。
チェコは、中国と国交を結び、台湾とは外交関係がありませんが、2020年にビストルチル上院議長が台湾を訪問したほか、ことし1月の大統領選挙で当選したパベル氏が蔡総統と異例の電話会談を行うなど、近年、台湾への傾斜を強めています。
※コンは、「方」を横に2つ並べ、その下に「土」
※ショウは「かねへん」に「りっとう」