
首相 ウクライナ訪問報告 実感持って現地状況把握 衆院本会議
岸田総理大臣は、衆議院本会議で今回のウクライナ訪問について報告し、現地の状況を実感を持って把握することができたとして、訪問の成果を踏まえ、5月のG7広島サミットで、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く意思を世界に示していく考えを強調しました。
この中で、岸田総理大臣は今回のウクライナ訪問について「この目で現地の情勢を見て、ゼレンスキー大統領とじっくり議論を行ったことで、現地の状況をより実感を持って把握することができた。G7議長国として、ウクライナ侵略への対応を主導する決意を示すことができた」と述べました。
そのうえで「G7広島サミットでは、力による一方的な現状変更の試みや、核兵器による威嚇や使用を断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く強い意思を力強く世界に示していきたい」と強調しました。
また、ロシアに対する制裁について「一層効果的なものとするため、第3国による制裁のう回や回避対策を含め、国際社会と連携し、制裁の実効性を確保すべく適切に対応していく」と述べました。
一方、ロシアの侵攻以降、ウクライナ訪問がG7=主要7か国の首脳の中で最後になったことについては「G7各国は国内制度が異なるし、地理的条件や国際枠組みなどを踏まえ、それぞれにとって最適なタイミングで訪問を行ってきたと認識している」と説明しました。