
インフルエンザ 全国患者数「注意報レベル」下回る 8週間ぶり
全国のインフルエンザの患者数は、今月19日までの1週間では推計でおよそ24万6000人と前の週より減少し、1医療機関当たりの患者数は大きな流行が起きる可能性があるとされる「注意報レベル」の水準を8週間ぶりに下回りました。
専門家は、流行は収束に向かっているとしていますが、もうしばらくはインフルエンザの感染に注意してほしいとしています。
国立感染症研究所などによりますと、今月19日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週から1万3477人減って4万1319人でした。
1医療機関当たりの1週間の患者数は8.42人で「注意報レベル」の水準の10人を8週間ぶりに下回りました。
また、全国の1週間の患者数はおよそ24万6000人と推計されています。
地域別では新潟県が19.45人、富山県が18.42人、岩手県が16.73人などと14の道県で「注意報レベル」の10人を超えています。
今シーズンのインフルエンザの患者の数は、最も多かった時期でもコロナ前の3分の1から5分の1程度にとどまっていて、感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は「コロナとの同時流行に備え、多くの人が感染対策を続けた結果だ。流行は収束に向かっているが、少なくとも今月いっぱい、もうしばらくはインフルエンザの感染に注意してほしい」と話しています。