大学側は「ことしの入学生も含めすべての在学生が卒業に至るまで充実した学生生活を送れるように教育に万全を尽くします」としています。
少子化の影響などで私立大学の経営状況は厳しくなっていて、日本私立学校振興・共済事業団の調査では去年は全国の私立大学のうち47%が定員割れとなりました。
また、都内ではこの10年間で4年制大学は2校が閉学しています。
恵泉女学園大学 ことし最後に学生募集停止 入学者定員割れ続く
東京 多摩市にある恵泉女学園大学は少子化などの影響で入学者の定員割れが続き運営が厳しい状況にあるとして、ことしの入学生を最後に学生の募集を停止すると発表しました。
東京 多摩市にある恵泉女学園大学は昭和63年に開学した4年制大学で、およそ1000人の学生が在籍しています。
大学を運営する学校法人の発表によりますと、18歳人口の減少や共学志向が高まっている影響で入学者数の定員割れが続いているということです。
このため運営が厳しい状況にあるとしてことしの入学生を最後に大学の閉学を前提に、学生の募集を行わないことを決めたということです。

東北大学 米澤教授「背景に少子化や共学志向も」
恵泉女学園大学がことしの入学生を最後に学生の募集を停止すると発表したことに関して、大学経営に詳しい東北大学の米澤彰純教授に聞きました。
【「募集停止」は残念】
まず、米澤教授は「教育の内容について高く評価されている大学であり、今回のような事態が起こったことは大学関係者として大変残念だ」と話しました。
【少子化や大学増の中で】
そのうえで背景に、大学数の増加や、少子化といった大学を取り巻く状況の変化があると指摘します。
米澤教授は「1990年代以降、大学が学生を選抜するだけでなく、一部の大学では学生が入学する大学を選べる状況になり、十分に学生を集められない大学もある。少子化も関わっていて今後も同じようなケースが残念ながら起きてくる可能性が高い」と話していました。
【「共学志向」が強く】
さらに「(学生の)共学志向が判断として重かったというところがある」と共学志向の高まりが影響した可能性も指摘しました。
【今後の大学は…】
そのうえで、今後の大学経営について「革新的なプログラムを用意して学生のニーズに応える動きもあり、少子化を前提として大学が頑張るというのは社会としてもいい方向だと思う。ニーズをとらえ、みずからの価値を幅広く発信できる大学が生き残っていくことになる」と話しています。
【「募集停止」は残念】
まず、米澤教授は「教育の内容について高く評価されている大学であり、今回のような事態が起こったことは大学関係者として大変残念だ」と話しました。
【少子化や大学増の中で】
そのうえで背景に、大学数の増加や、少子化といった大学を取り巻く状況の変化があると指摘します。
米澤教授は「1990年代以降、大学が学生を選抜するだけでなく、一部の大学では学生が入学する大学を選べる状況になり、十分に学生を集められない大学もある。少子化も関わっていて今後も同じようなケースが残念ながら起きてくる可能性が高い」と話していました。
【「共学志向」が強く】
さらに「(学生の)共学志向が判断として重かったというところがある」と共学志向の高まりが影響した可能性も指摘しました。
【今後の大学は…】
そのうえで、今後の大学経営について「革新的なプログラムを用意して学生のニーズに応える動きもあり、少子化を前提として大学が頑張るというのは社会としてもいい方向だと思う。ニーズをとらえ、みずからの価値を幅広く発信できる大学が生き残っていくことになる」と話しています。