トルコ 多くの被災者が避難生活する中ラマダン始まる

イスラム教徒が日中の飲食などを断つ断食月のラマダンが、23日から中東など多くの国で始まりました。先月の大地震で甚大な被害を受けたトルコでは、多くの被災者がテントでの避難生活を余儀なくされる中、ラマダンを迎えています。

ラマダンはおよそ1か月にわたり日中の飲食などを断つイスラム教の重要な宗教行事で、中東などの多くの国では23日、ラマダンの初日を迎えました。

このうち、先月6日の大地震で、5万人以上が死亡し、甚大な被害を受けたトルコ南部の被災地でもテントでの暮らしを余儀なくされている多くの人が、断食をしながら、聖典コーランを読むなどして過ごしていました。

このうち、先月6日の大地震で、5万人以上が死亡し、甚大な被害を受けたトルコ南部の被災地でもテントでの暮らしを余儀なくされている多くの人が、断食をしながら、聖典コーランを読むなどして過ごしていました。

また、断食を終える日没になるとテントの前の食卓に炊き出しの羊肉の煮込み料理などを並べて家族と一緒に食べる人たちの姿も見られました。

避難所のテントで夫と2人の子どもと暮らす43歳の女性は「多くの人が亡くなり暗い気持ちだ。家でラマダンを迎えたかった。二度とこんな目にあわないよう神に祈りたい」と話していました。
最初の地震から1か月余りたったトルコでは、いまでも200万人がテントでの暮らしを余儀なくされているとも伝えられています。

トルコ政府は被災者向けの住宅の建設を本格的に始めたばかりで、被災者にとって今後の住まいをどのように確保するかが大きな課題となっています。