ゼレンスキー大統領 徹底抗戦を強調 ロシアは首都防衛を強化

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアに占領された東部のすべての地域を解放するためにも、徹底抗戦を続ける姿勢を強調しました。一方、ロシア側は、ミサイル防衛を近代化することで首都モスクワの防衛を強化する方針を明らかにしました。

ウクライナの地元当局などは22日、南部の都市ザポリージャの集合住宅にロシア軍のミサイルが着弾し、これまでに1人が死亡、子どもを含む30人以上がけがをしたと明らかにしました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、「われわれの街を狙ったすべての攻撃に対し、必ず対応する」と述べ、強く非難しました。

さらに、激しい攻防が続くバフムトを含む東部について「ドネツクの街から国境に至るわれわれのすべての土地に日常を取り戻すため、できることはすべてやる」と述べ、ロシアに占領された東部のすべての地域を解放するためにも徹底抗戦を続ける姿勢を強調しました。

一方、ロシアのショイグ国防相は22日、国防省で開いた会議で「ことし、首都モスクワのミサイル防衛システムの近代化を完了させる」と述べ、モスクワの防衛を強化する方針を明らかにしました。

ロシア国内ではウクライナとの国境地域や、中部や南部の空軍基地などで爆発が相次ぎ、ロシア国防省は、ウクライナ軍が越境攻撃を仕掛けていると批判していました。