岸田首相 ポーランド首相と会談 ODA通じてポーランド支援示す

ウクライナに続き、隣国ポーランドを訪れた岸田総理大臣は、モラウィエツキ首相と会談しました。
会談後、岸田総理大臣は人道支援などの拠点となっているポーランドの負担も増しているとして、ODAを通じて支えていく意向を示しました。

ウクライナ訪問を終えた岸田総理大臣は、日本時間の22日午後、隣国ポーランドの首都ワルシャワに移り、モラウィエツキ首相と首脳会談を行いました。

この中で両首脳は、引き続き、ウクライナ支援で両国が緊密に連携していくことを確認しました。

このあと、岸田総理大臣は共同記者発表で、ポーランドが、ウクライナへの人道支援や軍事支援の拠点として、最前線で大きな役割を果たしていることに敬意と感謝の意を示しました。

そして、侵攻の長期化により、ポーランドの負担も増えているとして、ODA=政府開発援助を通じて支えていく意向を示しました。

そのうえで「ロシアのウクライナ侵略を一刻も早く止めるには、厳しい対ロ制裁の継続が重要だ。国際社会が結束してウクライナを支えられるよう、ことしのG7議長国として、ポーランドとも連携しながらリーダーシップを発揮していきたい」と述べました。

岸田総理大臣は、日本時間の22日夜、一連の日程を終えて現地をたち、23日朝、日本に帰国する予定です。

ポーランド首相「岸田首相のキーウ訪問に謝意表したい」

ポーランドのモラウィエツキ首相は、岸田総理大臣との共同記者発表で、「岸田総理大臣のキーウ訪問は、ウクライナの主権と領土の一体性、そして自由と民主主義の防衛に対する明確な支援の証拠であり、謝意を表したい」と述べました。

そして、「新たな地政学的な環境が両国の目の前に生まれつつあり、日本とポーランドのように平和や安定、自由について考えを同じくする国が緊密に連携する必要がある」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻への対応などで日本と連携を強化したい考えを示しました。

また、中国の習近平国家主席がロシアを訪問したことについて、「中国の動きを懸念している。両国の連携は危険でありわれわれは中国にロシアを支援しないよう呼びかける」と述べました。