
WBC 日本優勝の経済効果は約600億円 専門家が試算
野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本が3大会ぶりに優勝したことによる経済効果は、およそ600億円に上ると専門家は試算しています。
経済学が専門の関西大学の宮本勝浩名誉教授は、過去のWBCの大会のデータなどをもとに今回、日本が優勝したことによる国内の経済効果を試算しました。
それによりますと、東京ドームで行われた試合を訪れた観客の飲食や宿泊などの売上額が87億円余り、試合を観戦できるスポーツバーや居酒屋などの売上額が12億円余り、優勝パレードが行われた場合のファンの買い物などの消費額が96億円余りで、直接的な経済効果は276億1503万円と試算しています。
さらに、売り上げが伸びた企業の社員の消費の増加といった波及効果を加えると、経済効果の総額は少なくとも596億4847万円に上るとしています。
これは前回、日本が優勝した2009年の大会で試算された505億5405万円を大きく上回っています。
“大谷効果は経済においても非常に大きい”

宮本名誉教授は、「史上最強の侍ジャパンと言われており、さらに消費が増えて650億円程度の効果となっても不思議ではない。特に大谷選手の存在によって、野球ファンではなかった人も大会に注目しており、“大谷効果”は、経済においても非常に大きいと考えられる」と話していました。