WBC 「アメリカ」どんなチーム? 日本 22日の決勝で対戦

野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで決勝に進んだ日本は21日、日本時間の22日、大リーグのスター選手が顔をそろえるアメリカと対戦します。日本は2009年以来、3大会ぶりの優勝を狙い、連覇を目指すアメリカとの顔合わせとなりました。

決勝 先発は今永昇太

日本はメキシコとの準決勝を劇的なサヨナラ勝ちで制して、決勝に駒を進めました。

決勝は21日、日本時間の22日、準決勝と同じアメリカ・フロリダ州の「ローンデポ・パーク」で行われます。
先発ピッチャーは今永昇太投手の予定です。

1次ラウンドの韓国戦と準々決勝のイタリア戦に続いての登板で、あわせて4イニングを投げて1失点としています。
栗山英樹監督は決勝について「いける人は全員いくという気持ちで戦う」とした上で、大谷翔平選手の投手起用に関して「可能性はゼロではない。当日の状態を見る」と話しています。

連覇狙うアメリカ 全員が大リーガー

大会2連覇を狙うアメリカは、大リーグ、エンジェルスで大谷選手とチームメートのトラウト選手がキャプテンを務めるなど、30人の選手全員が大リーグの選手で構成されています。

キューバとの準決勝は、4本のホームランを含むヒット14本を打って14対2で圧勝し、決勝進出を決めました。
特に攻撃陣が大会に入ってから試合を重ねるごとに調子を上げてきていて、おととしのナショナルリーグの首位打者、9番のターナー選手は、ここまで打率3割6分8厘、4本のホームランを打ちました。

準々決勝では逆転の満塁ホームランを打つなど勝負強さも光っています。
このほか、昨シーズン、ナショナルリーグのMVPに輝いたゴールドシュミット選手も準決勝で今大会初のホームランを打つなど調子が上向いています。

日本が3大会ぶりの優勝をつかむためにはスター選手がそろうアメリカの強力打線を投手陣が抑えてリズムに乗り、小技も交えながら1点をもぎ取る日本の持ち味を発揮できるかがカギを握りそうです。

《WBCでの対戦成績は》

日本はこれまでWBCでアメリカと3回対戦しています。
対戦成績は1勝2敗です。

第1回(2006年)2次ラウンド ●日本3-4×アメリカ○

最初の対戦は、2006年の第1回大会、2次ラウンドの初戦で、デレック・ジーター選手やアレックス・ロドリゲス選手などスター選手をそろえたアメリカ打線に対し、先発の上原浩治投手が5回1失点と好投しました。

しかし、3対3の同点で迎えた8回に、1アウト満塁でタッチアップをした西岡剛選手がホームに返り勝ち越したかと思われましたが、スタートが早かったというアメリカの抗議が認められて勝ち越せず、結局、3対4でサヨナラ負けしました。

第2回(2009年)準決勝 ○日本9-4アメリカ●

2回目の対戦は2009年の第2回大会の準決勝で、4回に5得点をあげるなど打線が猛攻を見せると、先発の松坂大輔投手が5回途中2失点と好投、そこから継投でつなぎ、最後はダルビッシュ有投手が無失点で締めて、9対4で勝利しました。

第4回(2017年)準決勝 ●日本1-2アメリカ○

3回目は2017年の第4回大会の準決勝です。
菅野智之投手が6回1失点と好投したものの、打線は菊池涼介選手のソロホームランで1点を奪うにとどまりました。結局、2人目の千賀滉大投手が8回に1点を失って勝ち越され、1対2で敗れていました。

《今大会 成績は》

日本 6勝0敗

【1次ラウンド グループB 1位】
○日本 8-1 中国●
○日本 13-4 韓国●
○日本 10-2 チェコ●
○日本 7-1 オーストラリア●

【準々決勝】
○日本 9-3 イタリア●

【準決勝】
○日本 6×-5 メキシコ●

アメリカ 5勝1敗

【1次ラウンド グループC 2位】
○アメリカ 6-2 イギリス●
●アメリカ 5-11 メキシコ○
○アメリカ 12-1 カナダ●
○アメリカ 3-2 コロンビア●

【準々決勝】
○アメリカ 9-7 ベネズエラ●

【準決勝】
○アメリカ 14-2 キューバ●