WBC日本【詳しく】村上の逆転サヨナラ打で3大会ぶりの決勝進出

野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの準決勝で3大会ぶり3回目の優勝を目指す日本はメキシコと対戦し、1点を追う9回に5番の村上宗隆選手のツーベースヒットで2人が返り6対5でサヨナラ勝ちしました。日本は現地時間の21日、日本時間の22日朝行われる決勝で、前回大会優勝のアメリカと対戦します。

また栗山監督は試合後の記者会見で「決勝は今永昇太投手が先発する」と明らかにしました。大谷翔平選手の登板については「可能性はゼロではないが当日の体の状態を見てからになる。登板間隔を考えると球数は投げられない」と起用法について言及しました。

※記事の後半に試合経過の詳細を掲載しています。

日本とメキシコのWBCの準決勝は20日、アメリカ・フロリダ州の「ローンデポ・パーク」で行われました。

3点を先制された日本は、5回と6回に満塁のチャンスを作ったものの得点を奪えませんでしたが、7回に2アウト一塁二塁として4番の吉田正尚選手がスリーランホームランを打って3対3の同点に追いつきました。
直後の8回に2人目の山本由伸投手が1アウト二塁の場面で2番のバデューゴ選手にタイムリーツーベースを打たれて3対4と勝ち越しを許し、さらに3人目の湯浅京己投手が2アウト二塁三塁として5番のパレデス選手にタイムリーヒットを打たれ3対5と点差を広げられました。打線はそのウラに1アウト二塁三塁として代打の山川穂高選手の犠牲フライで1点を返しました。
さらに日本は9回、この回先頭の大谷翔平選手がツーベースヒット、続く吉田選手がフォアボールを選びチャンスを広げると、ノーアウト一塁二塁の場面で5番の村上選手がツーベースヒットを打って2人が返り、6対5でサヨナラ勝ちしました。

“村神様”トレンド入り SNSに歓喜の投稿相次ぐ

日本が村上選手の逆転サヨナラタイムリーで決勝進出を決めたことを受けて、SNS上では苦しい打席が続いていた村上選手の一打に去年の「新語・流行語大賞」の年間大賞にも選ばれた「村神様」や「村上最高」がトレンド入りするなど歓喜の投稿が相次ぎました。

日本打撃成績

【打撃成績】   1回 2回 3回 4回
1(中)ヌートバー|空K|--|--|遊ゴ
2(右)近藤健介 |見K|--|--|左安
3(投)大谷翔平 |見K|--|--|中飛
4(左)吉田正尚 |--|中安|--|左安
5(三)村上宗隆 |--|空K|--|見K
6(一)岡本和真 |--|遊併|--|--
7(二)山田哲人 |--|--|空K|--
8(遊)源田壮亮 |--|--|投ゴ|--
9(捕)中村悠平 |--|--|二直|--

    5回 6回 7回 8回 9回 打率
1ヌー|四球|--|左飛|四球|--.318
2近藤|左飛|--|右安|見K|--.391
3大谷|--|左安|四球|--|右2.450
4吉田|--|一ゴ|HR3|--|四球.474
走周東|--|--|--|--|--.000
5村上|--|空K|三邪|--|中2.227
6岡本|左飛|四球|--|死球|  .286
走中野|--|--|--|--|  .300
7山田|右安|四球|--|左安|  .308
8源田|四球|左飛|--|一犠|  .222
9中村|--|--|--|--|  .500
打牧 |遊ゴ|--|--|--|  .200
捕甲斐|--|--|空K|--|  .091
打山川|--|--|--|左犠1|  .200
捕大城|--|--|--|--|  .000
--------------------
                  .314 
※空K=空振り三振 見K=見逃し三振

投手成績

(日)佐々木朗希 右/右 4回 5安打失点3
   山本由伸 右/右 3回1/3 3安打失点2
   湯浅京己 右/右 2/3回 1安打失点0
  ○大勢 右/右 1回0安打失点0
(メ)サンドバル 左/左 4回1/3 4安打失点0
   アーキーディ 右/右 2回1/3 2安打失点1
   ロメロ 左/左 1/3回 1安打失点2
   クルス 右/右 2/3回 1安打失点1
   レイエス 右/右 1/3回 0安打失点0
  ●ガイエゴス 右/右 0/3回2安打失点2

村上宗隆「チームが一丸となった勝ち」

「何度も三振して悔しい思いをして、その中でチームメートが点をとって助けてくれた。最後は僕が決めたが、チームが一丸となった勝ちかなと思う。期待に応えられてよかった」と話していました。

そしてアメリカとの決勝に向けて「2009年以来の決勝で、このベスト4の壁が難しかった。あしたは、このチームでできる最後の試合なので、目いっぱい楽しんで最高の決勝にしたい」と意気込みを話しました。
また試合後の記者会見で「ノーアウト一塁二塁となって送りバントも頭をよぎったが城石コーチから『監督が任せたから思い切りいけと言っていた』と言われて腹をくくれた」と振り返りました。そして「WBCで活躍することを小さい頃から夢見ていたので最高の1打になった」と笑顔を見せていました。

逆転の起点に 大谷翔平「必ず打ってくれると思っていた」

「簡単に勝てないのはわかっていたが、まさかこんなゲームになるとは思わなかった。フォアボールでもよく、甘いコースだけを打ちたいと思っていたが、セカンドまで行けたのがよかった。つないでつないで、ああいう形にできて、いいあすが迎えられると思う」と振り返っていました。

そしてサヨナラのツーベースヒットを打った村上宗隆選手について「これまできつかったと思うが、最後の最後でいいバッティングを見せてくれた。人一倍バットを振っていたし、必ず打ってくれると思っていた」と話していました。アメリカとの決勝に向けては「最高の舞台で、最高の相手だと思う。楽しむ気持ちを持って、あしたを迎えたい。緊張すると思うが、必ず勝つんだという強い気持ちで全員で頑張りたい」と意気込みを示しました。
先頭バッターとして迎えた1点を追う9回の場面については「後ろにつなぎさえすれば1点ぐらい簡単にひっくり返せる打線なので、本当にチャンスを作るだけだと思って打席に入った。ボールを4つ見送ってフォアボールになれば、それでいいと思っていたが結果的につなげてよかった」と話していました。
アメリカとの決勝に向けては「アメリカ代表は本当にすばらしい相手で、1番から9番までスター選手がそろっている。しかし臆することなく、みんなが『メジャーリーガーだ』と受け身にならずに、自分たちの野球ができれば絶対に勝てると思う。手をけがしている源田さんもそうだが、みんないっぱいいっぱいでここまで来ている。自分がチームのためにできることが投げるということであるなら、一生懸命頑張りたい」と意気込みを話しました。

栗山監督 逆転サヨナラ打の村上「信頼は揺るぎなかった」

「大事なゲームこそ最後のイニングに難しさはあるし、チャンスが最後にあると信じていた。突破口がなく苦しんでいたが勝ち負けは別にして、野球ってすごいなって自分も感動した」と劇的な勝利をかみしめていました。ツーベースヒットを打ってサヨナラ勝ちに貢献した村上選手については「ずっと悔しい思いをしていたと思うけれど『最後はお前で勝つ』と言ってきていたし、信頼は揺るぎなかった」と話しチャンスを託した思いを口にしました。

メキシコ ギル監督「今夜の勝者は世界の野球だ」

「9回の日本の攻撃を食い止めようとしたができなかった。これが野球だ。日本には脱帽するしかない」と話し、9回の日本の攻撃をたたえました。そのうえで「両チームともすばらしいパフォーマンスで、お互い負けるような試合内容ではなかったが、どちらかが勝たなければいけなかった。お互い最後まで決して諦めなかった。結果的に日本は決勝に進んだが、今夜の勝者は世界の野球だ」として、勝ち負けを超えて魅力的な内容の試合を世界に示したことに胸を張りました。

《試合詳細》

始球式は松坂大輔さん

松坂さんは日本が優勝した2006年の大会でメキシコ戦に先発し勝利投手となりました。当時の試合は日本が6対1で勝利していてWBCでは、それ以来の対戦となります。

日本先発メンバー

1(中)ヌートバー右/左.368(19-7) 0本3点盗2
2(右)近藤健介 右/左.389(18-7) 1本5点
3(指)大谷翔平 右/左.438(16-7) 1本8点盗1
4(左)吉田正尚 右/左.400(15-6) 1本10点
5(三)村上宗隆 右/左.235(17-4) 0本3点
6(一)岡本和真 右/右.333(12-4) 1本6点
7(二)山田哲人 右/右.200(10-2) 0本2点盗1
8(遊)源田壮亮 右/左.286(7-2)0本2点盗2
9(捕)中村悠平 右/右.600(5-3)0本1点
 (投)佐々木朗希 右/右
     1試合3回2/3 2安打8三振 防0.00

メキシコ先発メンバー

1(左)アロサレーナ右/右.471(17-8)1本9点
2(右)バデューゴ 左/左.105(19-2)0本3点
3(一)メネセス  右/右.391(23-9)2本6点
4(指)テレズ   左/左.286(21-6)1本5点
5(三)パレデス  右/右.300(20-6)1本5点盗1
6(二)ウリーアス 右/右.214(14-3)0本1点
7(遊)トレイホ  右/右.176(17-3)0本1点
8(中)トーマス  左/左.235(17-4)0本0点盗2
9(捕)バーンズ  右/右.357(14-5)2本6点盗1
 (投)サンドバル 左/左
       1試合3回2安打2三振 防3.00

8:09 試合開始 佐々木朗希 先頭を163キロで空振り三振に

先攻はメキシコで上が赤、下はグレーのユニホームです。日本の先発は佐々木朗希投手。上下白のユニホームです。試合は日本時間の午前8時9分に始まりました。佐々木投手は先頭バッターを163キロの速球で空振り三振としました。

【1回表】佐々木朗希 三者凡退に抑える

佐々木朗希投手は今月11日以来となる先発のマウンドです。メキシコの先頭バッターを163キロの速球で空振り三振、2番はレフトフライ、3番を変化球で空振り三振に打ち取り、上々の立ち上がりを見せました。この回の球数は12球でした。

○豆知識○ WBC特別ルール 球数制限は95球に

1次ラウンドは65球▽準々決勝は80球▽準決勝と決勝ではそれぞれ95球で、この制限は前回の2017年大会と同じです。

【1回ウラ】日本は三者三振に抑えられる

日本はメキシコの先発、サンドバル投手に対し、ヌートバー選手がスライダーで空振り三振、近藤選手もスライダーで見逃し三振、3番・大谷選手はアウトコースのスライダーで見逃し三振でした。スタンドからは各選手の応援歌が聞こえています。
《メキシコの監督と先発投手はエンジェルス》
メキシコのギル監督は大谷翔平選手が所属する大リーグ・エンジェルスの内野コーチです。そしてメキシコの先発、サンドバル投手も同じくエンジェルス所属です。昨シーズン27試合に先発して6勝9敗の成績ながら防御率2.91をマークし、チーム内の先発投手陣では大谷選手に次ぐ成績を残しました。

【2回表】メキシコに一、二塁とされるも併殺で無失点

佐々木投手は2回、メキシコの先頭の4番バッターを速球でショートゴロに打ち取りました。5番バッターには速球をレフト前に運ばれ、この試合、初ヒットを許しました。続く6番バッターには打球が佐々木投手の体に直撃するヒットを打たれました。
1アウト一塁二塁と初めてピンチの場面となりましたが、7番バッターをダブルプレーに打ち取り、無失点に切り抜けました。球数はここまでで29球です。

○日本 今大会初の“守備シフト”奏功○

日本はメキシコ打線への対策として、この大会で初めて守備のシフトを敷きました。具体的には2回の4番のペレズ選手の打席の際にサードを守る村上宗隆選手がショートの位置につき、ショートの源田壮亮選手がセカンドベースの右側を守って狙い通りアウトにしました。前日練習でも確認していた守備で村上選手は「相手バッターの打球が飛ぶ確率を考えて取り入れている。自分はヤクルトでも経験があるので特に違和感はない」と話していました。

【2回ウラ】吉田がチーム初安打も併殺で無得点

先頭の吉田選手がチェンジアップを捉えてセンター前ヒットで出塁しました。しかし続く村上選手は空振り三振、岡本選手はショートゴロでダブルプレーとなり先制はなりませんでした。

【3回表】佐々木朗希 この試合2度目の三者凡退に抑える

佐々木投手は3回、この回先頭のメキシコの8番バッターを変化球でファーストゴロ、9番バッターを速球でサードゴロ、そして、1番バッターを変化球でファーストライナーに打ち取り、3人で抑えました。球数はここまでで41球です。

【3回ウラ】日本も3人で攻撃終了 序盤は両チーム無得点

8番 源田選手はセーフティーバントを仕掛けましたが、ピッチャー正面に飛んでアウトとなりました。中村選手はセカンドライナーでした。ここまで両チーム無得点で、序盤は投手戦となっています。

【4回表】日本0-3★メキシコ 3ランで先制される

佐々木投手は、この回先頭のメキシコの2番バッターを変化球で空振り三振、3番バッターを変化球でレフトフライに打ち取りました。続く4番バッターは163キロの速球で詰まらせましたが、これがヒットになると、続く5番バッターには内野安打を許しました。そして一塁二塁となって佐々木投手が6番バッターへの2球目が甘く入りレフトスタンドに運ばれスリーランホームランで3点を失いました。
7番バッターは打ち取ったものの日本は3点を追う展開になりました。球数は64球です。

【4回ウラ】日本 一、三塁とチャンス迎えるも無得点

3点を追う日本は、1アウトとなったあと、好調の2番 近藤選手がライト前ヒットで出塁。
続く大谷選手はセンターライナーで2アウトとなりましたが、5番吉田選手がレフト前ヒットを打ち、一塁三塁とチャンスを広げました。しかし村上選手がスライダーで見逃し三振となり、日本はチャンスを得点につなげられませんでした。

【5回表】日本 2人目の山本由伸が追加点許さず

日本は5回から先発の佐々木投手に代わって山本由伸投手がマウンドに上がりました。佐々木投手は4回を投げてヒット5本、球数64球。奪った三振は3で3失点でした。2人目の山本投手はこの回先頭のメキシコの8番バッターを変化球で空振り三振、9番を変化球でサードゴロに打ち取りました。このあと1番バッターにフォアボールを許したものの、続く2番バッターを変化球でセカンドゴロに打ち取り、追加点は許しませんでした。

【5回ウラ】日本 1安打2四球で満塁のチャンスも無得点

日本は先頭の岡本選手が、レフトへホームラン性の大きな打球を打ちましたが、タイミングよくジャンプしたアロサレーナ選手にフェンス際でキャッチされました。
このあと7番 山田選手がライト前ヒット、源田選手がフォアボールで一塁二塁としたところで、メキシコはピッチャーをアーキーディ投手に交代。このあと代打の牧選手がショートゴロに倒れ、1番のヌートバー選手はフォアボールを選び2アウト満塁としました。しかし2番の近藤選手は初球を打ってレフトフライとなりチャンスを生かせませんでした。

【6回表】山本は安定したピッチング 3人で抑える

日本は6回の守備からキャッチャーに甲斐拓也選手が入りました。山本投手は、この回先頭の3番バッターを速球でセカンドゴロ、続く4番バッターを変化球で空振り三振、さらに5番バッターを変化球でファールフライに打ち取り、3人で抑えました。

【6回ウラ】日本は再び満塁のチャンスも得点ならず

先頭の大谷選手が追い込まれてからレフト前ヒットを打ちました。続く、吉田選手はファーストゴロ、村上選手も3打席連続の三振に倒れました。このあと、岡本選手と山田選手が連続でフォアボールを選んで2アウト満塁のチャンスとなりました。しかし、源田選手はレフトフライで得点はなりませんでした。日本は4回から3イニング連続でランナーを得点圏に進めましたが、あと1本が出ない状況が続いています。

【7回表】リプレー検証で判定覆りアウト 無失点に抑える

山本投手は7回、この回先頭の6番バッターを変化球でショートゴロに打ち取りましたが、続く7番バッターはファウルで粘られた末、8球目の変化球が外れてフォアボールとなりました。このあと8番バッターを空振り三振に打ち取りましたが、一塁ランナーは盗塁を狙いました。この際、キャッチャーの甲斐選手が二塁に送球し、いったん判定はセーフとなりましたが、栗山監督がリプレー検証を要求し確認が行われた結果、タッチが認められてアウトとなりました。

【7回ウラ】日本★3-3メキシコ 吉田正尚が同点3ラン!

2アウトから2番・近藤選手がライト前ヒットを打ちました。ここでメキシコはピッチャーをサウスポーのロメロ投手に代え、大谷選手がフォアボールを選び一塁二塁とチャンスを広げました。そして吉田選手が低めのボール気味の変化球をすくい上げ、ライトへのスリーランホームランを打って、同点に追いつきました。
吉田選手は「打ったのはツーシーム。追いついたので、ここから勝ち越しましょう。お待たせしました」とコメントしています。

《吉田正尚 今大会13打点で記録更新》
吉田選手はスリーランホームランで今大会の打点を「13」に伸ばし、WBCの大会記録を更新しました。これまでは、2017年大会でオランダ代表のバレンティン選手が記録した「12」が最高でした。

《SNS上では「まさたかああ」がトレンド入り》

7回の吉田正尚選手の同点ホームランにSNS上では「まさたかああ」や「まさたかーー」など、吉田選手の名前がトレンド入りしました。ほかにも「これが日本の4番だ!」など吉田選手をたたえる投稿も相次ぎました。

【8回表】日本3-5★メキシコ 再び追いかける展開に

山本投手は8回、先頭の9番バッターを速球で空振り三振に打ち取りましたが、続く1番バッターにライトへのツーベースヒットを打たれました。そして、1アウト二塁となったあと、山本投手が2番バッターに対して投げた初球の速球を左中間に運ばれてタイムリーとなり、1点を失いました。さらに、続く3番バッターにもレフトに運ばれ、山本投手はここでマウンドを降りました。
3人目で登板した湯浅京己投手は、ワンアウト二塁三塁で迎えた4番との勝負は、変化球で空振り三振に打ち取りましたが、続く5番バッターにレフトにタイムリーヒットを打たれました。このとき、メキシコの二塁ランナーが一気にホームを目指したものの、ここはレフトの吉田選手の好返球でタッチアウトにしました。日本は、この回2点を失い、再び追う展開となりました。

○この試合の観客数は3万5933人○

この試合のチケットは完売しているということです。客席は地理的に近いメキシコのファンが多いものの、日本のファンもおよそ3割程度入っていて、日本の攻撃の際にはトランペットを使った鳴り物の応援もあるなど、日本を後押しする声援も多く聞かれます。

【8回ウラ】日本★4-5メキシコ 代打山川 追撃の犠牲フライ

メキシコはこの回から、ピッチャーをクルーズ投手に交代しました。日本は、岡本選手がデッドボール、山田選手がレフト前ヒットでチャンスを作り、源田選手が追い込まれてから送りバントを決めて、1アウト二塁三塁としました。そして代打・山川選手がレフトへ犠牲フライを打って、1点差に迫りました。メキシコはここで再びピッチャーを代え、レイエス投手がマウンドに上がりました。このあとヌートバー選手はフォアボールでしたが、近藤選手は見逃し三振で同点には追いつけませんでした。

【9回表】4人目 大勢が無失点に抑える

日本は9回から4人目で大勢投手がマウンドに上がりました。大勢投手は、この回先頭の6番バッターを速球でライトフライ、続く7番バッターも速球でショートフライに打ち取りました。このあと8番バッターはデッドボールで2アウト一塁となりましたが、続く9番バッターを変化球で空振り三振に打ち取って無失点で抑えました。

【9回ウラ】日本★6x-5メキシコ 村上サヨナラ二塁打で勝利

メキシコはこの回から、ピッチャーをガイエゴス投手に交代しました。先頭の大谷選手は初球を捉えてツーベースヒットを打ちました。大谷選手はかぶっていたヘルメットを取ってセカンドベースに走り、塁上ではベンチを鼓舞するように声をあげました。
4番の吉田選手はフォアボールを選び、代走に周東選手を送りました。そして一塁二塁のチャンスで、5番・村上選手がセンターオーバーのツーベースを打ち、一気にランナー2人がホームに返って、日本が逆転サヨナラ勝ちしました。