
米 バイデン大統領 イスラエルの司法制度改革めぐり電話会談
イスラエルでは、司法制度の改革を巡り大規模な抗議デモが続いていて、アメリカのバイデン大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、国民からの理解を得たうえで進めるよう示唆しました。
中東のイスラエルでは、去年末に発足したネタニヤフ政権が、最高裁判所の判断について議会が覆すことなどを可能にする司法制度改革を進めようとしています。
この改革案を巡りイスラエルでは、民主主義を脅かすものだとして、およそ3か月にわたり毎週末に大規模な抗議デモが続くなど混乱が深まっています。
こうした中、アメリカのバイデン大統領は19日、ネタニヤフ首相と電話会談し「民主主義的な価値観こそが、アメリカとイスラエルの関係の証だ」と強調しました。
そのうえで、司法制度改革が三権分立を脅かす可能性があると指摘されるなか「民主主義社会は真の均衡と抑制によって強化されるものであり、根本的な変革は人々からのできるかぎり広い支持のもとに進められなければならない」と述べ、国民からの理解を得るよう示唆しました。
これに対しネタニヤフ首相は「イスラエルはこれまでも、これからも強く活気のある民主主義国家だ」と述べたということで、バイデン大統領との会談のあと、どのような対応に出るかが焦点となっています。