WBC日本 準決勝 メキシコ戦 佐々木朗希 先発へ 大谷一問一答も

野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの準決勝、メキシコ戦を前に日本の選手たちが19日、試合会場で初めて練習を行い、先発が予定されている佐々木朗希投手は「1つ1つアウトを積み重ねてゼロで抑えたい」と意気込みを述べました。

また大谷翔平選手は「決勝は中継ぎで行く準備は、もちろんしたいと思っている」と述べ、決勝は指名打者だけでなく、リリーフとして登板する準備も進める考えを示しました。

※記事後半に大谷翔平選手の【一問一答】をお伝えします。

WBCの準決勝に進んだ日本の選手たちは19日、午前10時ごろから試合会場のアメリカ フロリダ州の「ローンデポ・パーク」で初めて練習を行いました。

このうち準決勝のメキシコ戦で先発が予定されている佐々木投手はマウンドに足を運び、傾斜や土の感触を確かめました。そして、強めのキャッチボールをしたり、ブルペンで投げたりして調整を行いました。
また、野手はシートノックを行って、ボールの跳ね方やフライの見え方などを確認したあと、バッティング練習を行いました。
バッティング練習では準々決勝でツーベースヒットを2本打つなど調子を上げてきた村上宗隆選手や、4番に座った吉田正尚選手が力強いスイングでホームラン性の打球を飛ばしていました。

大谷翔平選手はバッティング練習には参加せず、外野で軽めのキャッチボールをして調整していました。
栗山英樹監督は練習後の記者会見で「選手たちはうれしそうでもあるし、緊張感もあるようなとてもいい表情をしていると感じた。自分たちのできることをしっかりやって、こちらから崩れないことが絶対条件だ。あしたは我慢の試合になる」と気を引き締めていました。

佐々木朗希「1つ1つアウトを積み重ねゼロで抑えたい」

佐々木投手は「後ろにはいい投手がいるので球数は気にせず、1つ1つアウトを積み重ねてゼロで抑えたい。勝たないと次はないのでベストを尽くす」と意気込みを示しました。

日本とメキシコの準決勝は現地20日、日本時間の21日、行われます。

大谷翔平 “決勝は中継ぎ準備も”

大谷選手は、準決勝に向けて「もう勝つだけだと思う。ピッチャーは抑えてくれると信じている。あとはバッターがどれだけ楽にさせてあげられるかの勝負だと思う」と意気込みを話しました。
メキシコはエンジェルスでチームメートのサンドバル投手が準決勝で先発登板する予定ですが「知っている選手もいるが、それで何か変わるかと言われれば、そんなに変わりはしない。まっすぐでもスライダーでも、チェンジアップでもしっかり自分のスイングができれば問題なく打てるんじゃないかと思う」と落ち着いた様子で話していました。

そして、準決勝と決勝で登板する可能性について聞かれると「あすは十分に投げるピッチャーはいるし、みんなが計算通りにいけば、間違いなく勝てる試合だと思う。決勝は中継ぎで行く準備はもちろんしたいと思っている。ここまで球団にもわがままを聞いてもらっているので、最後の最後だし、自分の体と相談しながら決めたい」と話し、決勝は指名打者だけでなく、リリーフとして登板する準備も進める考えを示しました。

【大谷翔平 一問一答】

日本代表の大谷翔平選手が、準決勝のメキシコ戦に向けた19日の練習後にメディアの取材に応じました。その一問一答です。
Q.コンディションについて?

A.まあちょっと重いですけど、きょう寝て、あすすっきりと迎えられたらと思います。

Q.メキシコのサンドバル投手とは話したか?

A.フフフ。「気をつけろよ」「アリゾナに行く準備はできてるか?」ってお互いに言ってましたけど(笑)

Q.対戦は楽しみか?

A.そうですね。知っている選手もいますし、かといって何か変わるかと言われたらそんなに変わりはしないので。春先もライブBP(実戦形式の打撃練習)でサンディ(サンドバル投手)に立ちましたけど、やることはあんまり変わらないと思う。いいイメージだけを持って、打席に立ちたいと思います。

Q.準決勝に向けて?

A.もう勝つだけだと思うので。ピッチャーは抑えてくれると信じてますし、あとはバッターがどれだけ楽にさせてあげられるか、勝負だなと思います。

Q.サンドバル投手の対策は?

A.別にまっすぐでもスライダーでもチェンジアップでも、しっかり自分のスイングが出来るのであれば、問題なく打てるんじゃないかと思う。どんなピッチャーでもそうですけど、まずはしっかりと自分のタイミングで打席に入って、自分の間合いにしっかり振るというのが大事だなと。

Q.サンドバル投手の情報、チームメートへのアドバイスは?

A.まあちょろちょろと、話はしてますけど。あす全体のミーティングがあると思うので、再確認して。チームとしての攻め方をしっかりできればいいんじゃないかと思います。
Q.WBCが大きな大会になった背景には、先人たちの意思があった。どう継承していくか?

A.確実に大会自体、進歩していると思いますし、回数を重ねるごとに権威ある大会に近づいているんじゃないかと思う。まだまだ途中ですし、逆に言えば自分たちの力で、そうやってもっともっといい大会にできるという、そういうやりがいみたいなものはどの国も感じていると思う。今のところ、すばらしい大会になっていると思うので。僕らは勝つだけだと思いますし、勝つことでやっぱり日本のファンの人たちは喜んでくれると思うので、そこだけだと思います。

Q.日本の子どもたちに楽しさを伝えたい?

A.そうですね、日本のファンもそうですし。もちろん台湾だったり、韓国とか、予選で今回は残念ながら負けてしまったと思うんですけど。僕らが勝っていって優勝することによって「次は自分たちも」という、そういう気持ちになるんじゃないかと思いますし。その2つだけではなくて、中国もそうですし、まだまだその、日本もそうですけど可能性あると思うので。大きくなる可能性を持っていると思いますし。そのためにも勝ちっていうのが、いちばん大事だと思います。

Q.あと2試合。現時点で気持ちの高ぶりは?

A.現時点ではあんまりないですかね。まあ、あしたになってみて。あんまり前日とかも緊張するタイプでもないので。あしたになってみて、ワクワクであったりとか、そういうのが出てくるかと思います。

Q.チームの雰囲気は?

A.チームの雰囲気はいいんじゃないんですかね、はい。みんな、マイアミ自体も楽しんでますし。変に固くなることなくというか、自然体でみんな臨めてるんじゃないかなと思います。

Q.あと2試合、投手としての登板可能性。自身の気持ちは?

A.もちろん先発はないと思いますし、中継ぎで行く準備はもちろんしたいなと思ってますけど。そこはもう体調との相談というか。ここまで本当に、球団にもわがままを聞いてもらって、本当にいろいろと許容してもらっているところがあるので。最後の最後ですし、あとはもう自分の体と相談しながら決めたいなと思います。

Q.決勝のイメージ?

A.決勝ですね。あしたは、もう中(日数)的にもキツいというか、十分にもう投げるピッチャーもいますし。あしたは問題なくみんながこう、計算通りに行けば間違いなく勝てる試合じゃないかと思います。

Q.きょうは屋内で打撃練習したのか?

A.きょうは基本的に、ピッチングの方の調整しかしていないですね。バッティングはしてないです。

Q.きのうは村上選手と食事したと思うが、チームメートと過ごす時間はどんな時間か?

A.きのうは(山本)由伸が連れて行って欲しいという感じだったので、まあしょうがなく(笑)。フフ、行った感じですかね(笑)。

Q.どんな話を?

A.きのうはアメリカ戦を見てましたね。アメリカ対ベネズエラ見ながら、みんなでご飯食べてっていう感じでした。

Q.年齢的にも大谷選手が支払いを?

A.まあもちろん、はい(笑)

Q.アメリカの逆転満塁ホームランの時もみんなで見ていた?

A.いやもう帰る寸前で、ヌートバーがさわいで「打ったぞ!」という感じだったので冗談だと思ってましたけど。本当に打ってると思わなかったです(笑)

Q.時差ボケはもう大丈夫?

A.まあ100(%)ではないですけど、もちろん。みんなそうだと思いますけどね、もちろん厳しい日程ですし。その中でやれることをしっかりやりたいと思います。