終始前に出る相撲で星を五分に戻した王鵬は「しっかり前傾姿勢で相撲を取れたのでよかった。もっと体重を乗せて前に出られたらいい。後半に向けて頑張る」と話していました。
今場所初めての2連勝となった新入幕の武将山は「これまで全然、押し込めていなかったので、きょうみたいな当たりを続けられるようにしたい。勝ち負けじゃなくて『これで負けたらしかたない』という相撲を取れるように頑張る」と話していました。
5勝目を挙げた宇良は、場所中に疲れを取る方法について「会場までのドライブがいちばん楽しい。帰りのほうがいい。たあいもない話をしている」と明かしました。
平戸海は、大関経験者の高安に初顔合わせの一番で勝ち「昔から見ている方なので、対戦がすごくうれしくて楽しみだった。取組はあまり覚えていないが、考えたとおり取れたのかな」と充実した表情でした。
初日から6連敗のあと2連勝とした一山本は、連敗中の心境を聞かれて「びっくりするほどしっかり寝られていた」と笑いを誘ったうえで「きょうの目覚めはいつもよりよかった。白星がいちばんいい薬なので、それが効いている」と笑顔でした。
ただ1人、初日から8連勝として勝ち越しを決めた翠富士は「意識していないつもりだったが早く起きてしまって緊張も少しあった。全勝していると分かってるファンもいて、勝ったら『おおっ』となるのでうれしい」と喜びを口にしました。
さらに幕内で最軽量であることにふれられると「小さい人は何しても勝てば『おおっ』となってくれる。このまま単独トップを守れたら」と意気込みを話しました。
1敗を守った小結 大栄翔は「きのうは攻め急いで自爆したようなものだった。しっかり見ていこうと考えてやった。反省してできてよかった」と振り返りました。
そのうえで「あと一番で勝ち越しなので、あす、しっかり集中してやる」と意気込みを示しました。
2敗を守った小結 琴ノ若は「徹底して、いい相撲を取りきることを考えている。しっかり出し切れるようにいけているのかな」と手応えを口にしました。
今場所、平幕に番付を下げた大関経験者の正代も、小結 若元春に勝って2敗を守り「先場所は思ったような相撲が取れないことが多かったので、自分らしさが出てくると気持ちの面でもいい方向に向いてくる」と復調を実感していました。
そのうえで、横綱と大関が不在の中で存在感を出したいか問われると「気負うと少しかたくなるタイプなので気楽に自分の持ち味を出す」と話していました。

大相撲春場所8日目 平幕の翠富士が8連勝 小結 大栄翔は1敗守る
大相撲春場所は中日8日目を迎え、小結 大栄翔が平幕の阿炎に勝って、三役でただ1人、1敗を守りました。
平幕の翠富士が碧山に勝って、初日から8連勝でトップを守り、勝ち越しを決めました。
中入り後の勝敗です。
▽千代翔馬に金峰山は金峰山が「つり出し」。
▽水戸龍に大翔鵬は大翔鵬が「上手投げ」
▽琴恵光に北青鵬は北青鵬が「はりま投げ」。
▽宝富士に王鵬は王鵬が「押し出し」。
▽武将山に東龍は武将山が「突き落とし」。東龍は8連敗で負け越しが決まりました。
▽剣翔に妙義龍は剣翔が「すくい投げ」。
▽錦富士に輝は輝が「押し出し」。
▽宇良に隆の勝は宇良が「寄り切り」で勝ちました。
▽高安に平戸海は平戸海が「寄り切り」。
▽佐田の海に一山本は一山本が「はたき込み」で勝ちました。
▽北勝富士に琴勝峰は北勝富士が「押し出し」。
▽翠富士に碧山は翠富士が「寄り切り」で勝ちました。翠富士は幕内でただ1人、初日から8連勝でトップを守り、勝ち越しを決めました。
▽遠藤に阿武咲は遠藤が「寄り切り」。
▽竜電に明生は明生が「突き落とし」。
▽阿炎に大栄翔は大栄翔が「押し出し」で勝ち、三役でただ1人1敗を守りました。
▽琴ノ若に玉鷲は琴ノ若が「寄り倒し」。
▽正代に若元春は正代が「寄り倒し」。
▽錦木に若隆景は若隆景が「突き落とし」で勝ちました。
▽翔猿に霧馬山は霧馬山が「上手投げ」。
▽豊昇龍に御嶽海は豊昇龍が「寄り切り」で勝ちました。
春場所は8日目を終わって、翠富士が8連勝で単独トップを守り、1敗で大栄翔が追う展開となりました。