岸田首相 G7広島サミット「被爆地から核不使用発信する機会」

5月のG7広島サミットについて、岸田総理大臣は、ロシアによる核使用が懸念される中、被爆地から核軍縮や核の不使用に向けたメッセージを発信する貴重な機会になると強調し、地元の協力を呼びかけました。

岸田総理大臣は19日、広島市で開かれたみずからの後援会の会合に出席し、5月に開かれるG7広島サミットについて「ロシアによる核兵器による威嚇や使用の懸念など、危機的な状況にある中、核軍縮・不拡散の議論においても、被爆地 広島でサミットを開く意味を世界の皆さんとともにかみしめなければならない」と述べました。

そのうえで「先人たちが積み上げてきた核兵器不使用の歴史をないがしろにすることはあってはならず、そうした思いを世界に発信するG7にしなければならない。貴重なメッセージを発する機会になると信じている」と強調しました。

また「7年前の伊勢志摩サミットでは300億円を超える経済効果があったと言われている。警備や交通規制などでご迷惑をおかけするのではないかと心配しているが、広島にとっても世界にアピールする大きなチャンスだということを理解いただきたい」と述べ、サミットの成功に向けて地元の協力を呼びかけました。