林外相 ソロモン諸島訪問 自由で開かれたインド太平洋へ協力

林外務大臣は、日本の外務大臣として初めて、太平洋島しょ国のソロモン諸島を訪れて外相会談を行い、中国が太平洋地域で影響力を強めていることも念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力を進めていく考えを伝え、連携強化を確認しました。

林外務大臣とソロモン諸島のマネレ外相との会談は、19日午前、ソロモン諸島の首都ホニアラで、およそ45分間行われました。

この中で林大臣は、日本は20年以上にわたって「太平洋・島サミット」を開催し、島しょ国が抱えるさまざまな課題への支援を行ってきたと説明し、今後も海洋安全保障分野や不発弾の処理などで協力する意向を示しました。

そのうえで、中国が経済力を背景に太平洋地域で影響力を強めていることも念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力を進めていく考えを伝え、両外相は連携強化を図ることを確認しました。

また林大臣は、東京電力福島第一原発にたまる処理水を基準を下回った状態に薄めて海に放出する計画について、環境や人の健康に害がないことをしっかり確保したうえで実施すると説明し、理解を求めました。