WBC日本代表 マイアミで初の全体練習 栗山監督「相手を分析」

野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの準決勝に進んだ日本の選手たちが18日、試合が行われるアメリカに到着して初めてとなる全体練習を行い、栗山英樹監督は「しっかり相手を分析して勝ちきれるように全力でやっていく」と意気込みを述べました。

2006年の第1回大会から5大会連続で準決勝に進んだ日本は17日、試合が行われるアメリカのフロリダ州に到着し、18日は午後3時前からマイアミ市内の大学の施設で現地に入って初めてとなるチーム全体での練習を行いました。

選手たちはリラックスした様子で調整に臨み、このうち、大谷翔平選手は外野で長い距離を山なりのボールでキャッチボールしたあと、ティーバッティングや正面からトスされたボールを打ち返す練習などをして体を動かしていました。

また、投手陣は佐々木朗希投手が中村悠平選手を相手にブルペンで投球練習を行い、ストレートやフォークボールなど合わせて32球投げたほか、山本由伸投手もブルペンに入り、ストレートと変化球を合わせて23球投げました。

2人がブルペンで投球練習を行っている際には大谷選手が時折、後ろから声をかけるなどして明るい雰囲気づくりにひと役買っていました。
栗山英樹監督は「準決勝で対戦するメキシコは大リーグの選手も多いが1対1の戦いではないので、しっかり分析してできる限りのことをしていく。選手たちは一生懸命やってくれて非常にいい形で進んでいるのでしっかり勝ちきれるように全力でやっていく」と話していました。

日本とメキシコの準決勝は、日本時間の今月21日にフロリダ州の「ローンデポ・パーク」で行われます。

佐々木朗希「適応していきたい」

準決勝での登板が予想される佐々木朗希投手は「ブルペンに入ったが健康な状態で投げることができてよかった。いいボールと悪いボールがはっきりしていたので、本番に向けて適応していきたい」と話していました。

17日夜にメキシコ対プエルトリコの準々決勝を観戦したということで「日本とは違う球場の雰囲気を見ることができたし実際に対戦するバッターをスタンドからだが、見ることができたのでよかった。すごい雰囲気だが自分のピッチングをできるようにしたい」と改めて気を引き締めていました。

山本由伸「ベストのプレーをしたい」

山本由伸投手はブルペンでの練習について「しっかり自分のペースですごく良い感覚で投げられた」と振りかえり、今後の試合に向けて「気持ちは十分なのであとは体調を整えて、とにかくいまできるベストのプレーをしたい」と意気込みを話しました。