
日独財務相会談 米銀行経営破綻の影響注視 緊密連携で一致
鈴木財務大臣は、ドイツのショルツ首相に同行して日本を訪れているリントナー財務相と18日午後会談し、アメリカの銀行の相次ぐ経営破綻などが金融市場に及ぼす影響を注視するとともに、緊密に連携していくことで一致しました。
会談の冒頭で鈴木大臣は「今の世界経済はさまざまな課題があり、この数日も新たな課題が発生している状況だ。去年、G7の議長国だったドイツとは十分に連携しながら進めていきたい」と述べ、アメリカの銀行の相次ぐ経営破綻やスイスの大手金融グループ「クレディ・スイス」の経営悪化の懸念を念頭に、両国の連携を呼びかけました。
このあと足元の金融市場の動きが世界経済に及ぼす影響などについて意見を交わし、両国がその動向を注視するとともに、G7の加盟国として緊密に連携することで一致しました。
またウクライナへの侵攻を続けるロシアへの制裁を着実に実施するとともに、供給網=サプライチェーンの多様化など経済安全保障の分野での協力も確認したということです。
ことしG7の議長国を務める日本としては、EUの主要国であるドイツと連携することで、金融不安への対応やウクライナへの支援などで議論をリードし、5月に開かれる財務相・中央銀行総裁会議やサミットでの成果につなげたい考えです。