福島 浪江町 災害公営住宅完成で入居準備 31日に避難指示解除

東京電力福島第一原子力発電所の事故によって出された避難指示が今月31日に解除される福島県浪江町西部の津島地区に災害公営住宅が完成し、入居予定の住民が引っ越し作業をしました。

完成したのは浪江町が津島地区の役場支所の隣に整備を進めていた10戸の災害公営住宅です。

18日は完成式が開かれ、吉田栄光町長から福島市内で避難生活を続けてきた入居予定の石井絹江さんに鍵が引き渡されました。

浪江町は面積のおよそ8割が「帰還困難区域」になりましたが、国はこのうちおよそ4%に当たる津島、末森、室原、大堀の4つの地区の「特定復興再生拠点区域」で、今月31日に避難指示を解除することにしています。

完成した災害公営住宅には帰還する住民や新たに移住する人が住む予定です。

新居に荷物を運び入れた石井さんは「浪江町から避難し、12年間待ち続けていたのでうれしい。生まれ育ったふるさとの空気はやっぱりあうなと思いました」と話していました。