キーウ中心部にある幼稚園ではロシアによる軍事侵攻を受けて、去年の夏から倉庫として使っていた地下室を防空警報が発令された際に園児と教諭などが避難するシェルターとして活用しています。
シェルターの壁には、イラストやシールが貼られ、園児たちのお気に入りのおもちゃを用意するなど子どもたちが不安にならずに過ごせるよう工夫されています。
また、園児たちがシェルターの環境に慣れるよう週に1回ほど少人数のグループごとに地下で過ごす時間を設けているということです。
NHKが取材に訪れた17日には、3歳から4歳の園児8人が2人の教諭と一緒に地下にあるシェルターに下りていき、歌を歌ったり踊ったりしながら30分ほど過ごしていました。
園長のアラ・ピスメンチュクさんは「最初のうちは子どもたちが不安になることもありましたが安全な場所だとわかってからは怖がらなくなりました。これからもこの教育手法を続けていきます」と話していました。

キーウ 幼稚園児がミサイル攻撃に備えシェルターに慣れる訓練
ウクライナ各地でロシアによるミサイル攻撃が繰り返され、毎日のように防空警報が発令されるなか、首都キーウの幼稚園では、子どもたちが怖がらずに避難できるようシェルターの環境に慣れる訓練が行われています。
