韓国国防省「GSOMIA」正常化へ手続き着手と報道 韓国メディア

16日の日韓首脳会談で、両国の軍事情報包括保護協定=GSOMIAを安定的に運用していくことで合意した中、韓国メディアは、国防省がいつでも協定を破棄できるとしていた状態を撤回するため、必要な手続きに着手したと報じました。

GSOMIAは、韓国の前の政権が協定を破棄すると通告したあと、一転して通告の停止を発表しました。

それ以降、韓国側がいつでも破棄できるとして不正常な状態が続いてきましたが、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、16日の日韓首脳会談後の記者会見で「完全正常化を宣言した」と述べました。

これに関連して韓国の通信社、連合ニュースは、政府関係者の話として国防省が17日、この状態を撤回するために、必要な手続きに着手したと報じました。

具体的には、韓国外務省に対し、必要な措置をとるよう要請する公文書を発送したとしていて、これを受けて韓国外務省は近く、関係書類を日本側に送る見通しだとしています。

連合ニュースは、GSOMIAの正常化を契機に、去年11月の日米韓3か国の首脳会談で共同声明に盛り込まれた、北朝鮮のミサイル警戒データをリアルタイムで共有する安全保障協力の推進にも弾みがつくと伝えています。