ドイツ首相と主要閣僚 きょう来日 経済安全保障などで協議へ

ドイツのショルツ首相は、18日、外相や国防相ら6人の主要な閣僚とともに日本を訪れます。ドイツとしては、日本との間で首脳と閣僚による初めての政府間協議を行い、レアアースなど重要な資源の調達で連携を強めたい考えです。

ドイツのショルツ首相は、18日、日本を訪れ岸田総理大臣との首脳会談を行うほか、両国の間で初めてとなる政府間協議を行います。

政府間協議は、ドイツが戦略的に重要だとする国との間で開くもので、今回はドイツ側から外相や国防相、財務相など6人の主要な閣僚も参加します。

ドイツ政府は、日本との協議の主な議題は経済安全保障になるとしていて、その背景にはドイツでもレアアースなど重要な資源の調達で中国への依存が課題になっていることがあります。

ドイツ政府の高官は、ショルツ首相の訪問に先立って、ウクライナに侵攻したロシアが、ドイツをはじめヨーロッパ向けの天然ガスの供給を大幅に削減したことを念頭に、重要な資源の調達で特定の国に依存していることに危機感を示しました。

こうした中、ドイツは日本が経済安全保障の強化に向けて担当大臣を任命したり法整備を進めたりしていることを注目していて、今回の政府間協議を通じて、レアアースなどの安定的な供給に向けて日本との連携を強めたい考えです。