米の消費者が予想 1年後の物価上昇率は3.8% ミシガン大学調査

アメリカのミシガン大学が調査を行った消費者が予想する1年後の物価上昇率は3.8%となり、2021年4月以来、およそ2年ぶりの低い水準となりました。

アメリカ・中西部にあるミシガン大学は消費者が物価の見通しをどう予想しているか毎月、調査を行っています。

17日に発表された今月(3月)のデータによりますと1年後の物価上昇率の見通しは3.8%で前の月を0.3ポイント下回りました。

これは2021年4月以来、およそ2年ぶりの低い水準です。

また、5年後の物価上昇率の見通しも前の月と比べて0.1ポイント低い2.8%となりました。

ただ、この数値は新型コロナウイルスの感染拡大前に比べてまだ高い水準です。

FRB=連邦準備制度理事会は人々の将来の物価予想が高い水準で定着してしまうとインフレを抑え込むことが難しくなるとしてこのデータを重視しています。

ミシガン大学は「金融セクターの混乱が続きFRBの政策が不透明になっているため物価の見通しは今後数か月は不安定になりそうだ」としています。