
韓国 梨泰院の群集事故現場 明石歩道橋事故の遺族が訪問
去年、韓国・ソウルで日本人2人を含む159人が死亡した群集事故の現場を、2001年に兵庫県明石市の歩道橋で起きた事故の遺族が訪れ、双方の遺族が再発防止策について意見を交わしました。
去年10月、ソウルの繁華街イテウォン(梨泰院)で起きた群集事故では、日本人2人を含む159人が死亡しました。
この事故の遺族会は2001年に兵庫県明石市の歩道橋で11人が死亡した事故から教訓を学ぼうと、事故でいずれも子どもを亡くした下村誠治さんと三木清さんを招きました。
2人は17日、イテウォンの現場を訪れたあと、遺族会の会合に出席し、三木さんは娘を亡くした当時の状況を涙ながらに説明しました。
そして日本では事故を受け再発防止のための制度やマニュアルが整えられたことを紹介し、韓国の遺族たちと意見を交わしました。
会合のあと開かれた記者会見で、下村さんは「大切な家族を亡くした思いを共有したい。私たちの経験が事故の再発防止へのヒントになればと思う」と話していました。