
ドイツの教育・研究相 来週台湾訪問へ 独閣僚の訪問は26年ぶり
ドイツ政府は、科学政策などを担当する閣僚が、来週、台湾を訪れると発表しました。ドイツの閣僚が台湾を訪問するのは26年ぶりになります。
ドイツ教育・研究省の報道官は17日の記者会見で、シュタルクワツィンガー教育・研究相が、来週、科学や教育などの分野での協力を強化するため台湾を訪れると発表しました。
日程は詳しく明らかにしていませんが、地元メディアは今月20日から訪問すると伝えています。
報道官は、「台湾は特に半導体の開発と生産で世界をリードしている」として、半導体の開発や研究などでも意見を交わすことに期待感を示しました。
ドイツの閣僚が台湾を訪れるのは、1997年に当時の経済相が訪れて以来、26年ぶりになります。
ドイツは、おととし退任したメルケル前首相のもとで中国との経済面での関係強化を進めてきましたが、現在のショルツ政権はレアアースなど重要な資源の調達や貿易で中国に依存する状態からの脱却を進めています。
一方、ロイター通信は関係者の話としてドイツ政府が中国を過度に刺激することを避けるため、シュタルクワツィンガー教育・研究相が台湾を訪れる間に蔡英文総統と会う予定はないと伝えています。