高校野球 センバツ「何が変わる?復活?」コロナ対策の緩和で

センバツ高校野球が18日、甲子園球場で開幕します。新型コロナウイルスの影響を受けてきた春夏の甲子園。今回のセンバツ大会では、感染対策にともなう制限の一部が緩和されます。

「何が変わるのか?」
「何が復活するのか?」

入場行進選手全員の場内1周は4年ぶり

開会式の入場行進は、大会1日目に出場する6校のみが外野から内野に向かってのみ歩いたり、プラカードに続きキャプテンだけが参加したりするなど規模を縮小して行われてきました。
ことしのセンバツでは、4年ぶりに出場校の選手全員が場内を1周する形で入場行進することになり、かけ声についても各校の判断となっています。

また、入場行進曲や大会歌は録音した音源が流されていましたが、高校の吹奏楽部などによる生演奏が復活します。

アルプス席などからの声援復活

飛まつによる感染リスクがあるとして禁止されてきた声を出しての応援も今大会から認められます。
マスクの着用についても、すべての観客に対して、個人の判断としています。

一方、密を避けるため、ハイタッチや肩を組む、得点したときに座席の上などの1か所に集まる行為は引き続き、控えるよう呼びかけられています。

吹奏楽の人数制限なし

アルプス席の吹奏楽部の応援についても人数制限がなくなります。
甲子園球場の風物詩とも言える吹奏楽部の演奏は、新型コロナの感染拡大後、初めての大会となったおととしのセンバツでは認められず、その後も50人を上限に行われてきました。

大音量の演奏が選手たちの背中を押します。

試合後も対面取材に

試合後に行われる選手や監督への取材もリモート形式から対面方式に戻ります。

ただ、取材を受ける選手の数や報道陣の数は制限されます。

女子部員の練習参加

変わるのはコロナ対策だけではありません。

今大会から試合前の守備練習で女子部員がノッカーを務めることができるようになりました。
高野連=日本高校野球連盟などによりますと、21世紀枠で初出場となる徳島の城東高校の女子マネージャーがノッカーを務めます。

タイブレークは“延長10回から”

さらに選手の負担を減らす取り組みも始まります。

延長戦で決着をつけやすくするタイブレークは、開始するイニングを延長13回から延長10回に早めます。