
台湾 頼清徳副総統 来年1月の総統選挙に与党公認で立候補へ
台湾の頼清徳副総統が、来年1月に投票が行われる総統選挙に、与党 民進党の公認で立候補することが確実となりました。
民進党は、次の総統候補を決める予備選挙を行うとして、今月13日から17日まで立候補を受け付けました。
連続2期目の現職の蔡英文総統は、憲法の規定によって立候補できず、予備選挙に届け出たのは頼副総統だけで、来年1月13日に投票が行われる総統選挙に、頼氏が与党の公認で立候補することが確実となりました。
頼氏は首相にあたる行政院長などを歴任し、蔡総統が2期目に入った2020年5月から副総統を務めていて、ことし1月からは党のトップの主席も兼ねています。
15日、党本部で予備選挙への立候補を届け出た頼氏は「国のリーダーとなって、国民を団結させ、経済をよくし、民主主義を守り、防衛を強化し、平和を保つ機会を私に与えてほしい」と、総統選挙を戦う決意を表明していました。
中国との関係や台湾の将来をめぐっては、行政院長在任中に、「自分は、現実的な台湾独立工作者だ」などと発言したことがありますが、党の主席に就任した際の記者会見では「改めて台湾独立を宣言する必要はない」と述べ、蔡総統の路線を継承する姿勢を強調しています。
来年の総統選挙では、最大野党の国民党が8年ぶりの政権奪還をねらっていますが、公認候補はまだ決まっていません。