春闘 連合が回答状況公表 賃上げ率3.8% 2013年以降で最も高く

ことしの春闘について、連合はこれまでの回答状況を公表し、賃上げ率は3.8%と、比較できる2013年以降、最も高くなりました。

15日が集中回答日だったことしの春闘について、連合は、17日午前10時までに経営側から回答が示された805の労働組合について状況を公表しました。

それによりますと、賃上げ率は3.8%で、去年の同じ時期を1.66ポイント上回りました。

比較できる2013年以降、最も高く、集計の時期が異なっていたそれ以前も含めると3%を超えるのは1994年以来です。

賃金の引き上げ額は、定期昇給分とベースアップ相当分とを合わせて平均で月額1万1844円と、去年の同じ時期に比べて5263円高くなりました。

これとは別に、非正規雇用で働く人たちについても状況をまとめ、時給の引き上げ額は平均で61.73円と2013年以降で最も高くなりました。

連合の芳野会長は会見で、「多くの組合で要求に対して満額や満額以上の結果を引き出せたのはいい状況だと思う。GDPも賃金も物価も安定的に上昇する経済へと、ステージを転換するためのターニングポイントの春闘だと掲げてきたが、実現に向けた最初の一歩となった。春闘はまだ終わっておらず、これから続く中小企業の賃上げをサポートしていきたい」と述べました。