円相場 売り買い交錯

17日の東京外国為替市場は、世界的な金融市場の動揺がいくぶん和らいで値下がりしたドルが買い戻された一方、欧米の金融機関の経営問題に関連して政府、日銀が臨時の会合を開くことが伝わると円を買う動きも出て、売り買いが交錯する展開となりました。

17日の外国為替市場は、アメリカの銀行の経営悪化への懸念がいくぶん和らいだことで、アメリカの中央銀行にあたるFRBが利上げを進めるという見方から日米の金利差の拡大が意識され、このところ売られていたドルを買い戻す動きが広がりました。

その後、財務省と日銀、金融庁が欧米の金融機関の経営問題に伴う金融市場の動向に関して臨時の会合を開くことが伝わると、再び円を買う動きも出て売り買いが交錯しました。

午後5時時点の円相場は、16日と比べて9銭、円高ドル安の1ドル=133円1銭から3銭でした。

ユーロに対しては、16日と比べて38銭、円安ユーロ高の1ユーロ=141円81銭から85銭でした。

ユーロは、ドルに対して1ユーロ=1.0661から62ドルでした。

市場関係者は「金融市場に対する懸念がいくぶん和らぐ中、アメリカのFRBが来週開く金融政策を決める会合で利上げを継続するか、いったん止めるかに注目が集まっている」と話しています。