中国 習主席 今月20日からロシアを訪問 21日に首脳会談

中国とロシアの両政府は、習近平国家主席がプーチン大統領の招きに応じて、今月20日から22日までロシアを公式訪問すると17日発表し、ロシア側は21日に首脳会談が行われると明らかにしました。

両首脳による対面での会談は、去年9月以来で、習主席がロシアを訪問するのは、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、初めてです。

中国外務省の汪文斌報道官は17日の記者会見で「習主席は今回の訪問で両国の戦略的かつ実務的な協力を促進し、双方の関係の発展に新たな原動力を注入する」と述べ、ロシアとの連携強化に期待を示しました。

そのうえで「中国はウクライナ危機の問題について客観的かつ公正な立場を堅持する。和平交渉を促すために建設的な役割を果たす」と強調しました。

中国は先月、ロシアとウクライナに対話と停戦を呼びかける文書を発表しています。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、20日に1対1での非公式の夕食会が、翌21日に首脳会談が行われる予定だと明らかにしました。

また、大統領府は声明で、習主席は国賓として訪れ、会談ではロシアと中国の包括的なパートナーシップのさらなる発展について協議し、国際社会でも両国の協力関係を深めることについて意見を交わす予定だとしています。

大統領府のウシャコフ補佐官は、「もちろん、ウクライナの紛争は議論されるだろう。われわれは、中国側の控えめで、思慮深い姿勢を高く評価し、中国の和平計画についても認識している」と述べました。

ロシアとしては、ウクライナ情勢をめぐり中国側に協力を求めたいねらいもあるとみられます。