
旧松下電器産業元社長 中村邦夫氏のお別れの会 約1000人献花に
旧松下電器産業、今のパナソニックホールディングスの元社長で、去年11月に亡くなった中村邦夫氏のお別れの会が、大阪市内で開かれました。
中村氏は、2000年に旧松下電器産業の社長に就任したあと、ITバブル崩壊によって会社が巨額の赤字を計上する中、構造改革に取り組んで業績の回復につなげたほか、経団連の副会長として、道州制の導入をはじめとした政策提言にも力を入れました。
中村氏は、去年11月、83歳で亡くなりました。
17日、大阪 北区のホテルで行われたお別れの会には、経済界を中心におよそ1000人が献花に訪れました。
パナソニックホールディングスの津賀一宏会長は「ひと言で言えば、改革者のような存在だった。指導は厳しい部分もあったが、会社を時代に合うような形に変えようという思いで、強いリーダーシップで導いてくれた」と話していました。
また、経団連の元会長で、大手精密機器メーカー「キヤノン」の御手洗冨士夫会長兼社長は、「経団連では、会長・副会長として深い親交があった。経営者としても困難な時代に思い切った改革を進め、今のパナソニックホールディングスにとって『中興の祖』だと思う」と話していました。